ロッテ・佐藤都志也 打撃もリードも急成長中 正捕手の座に向かってまい進
スポニチアネックス / 2024年7月10日 8時1分
打棒が覚醒しつつある。プロ5年目を迎えたロッテ・佐藤都志也捕手は今季63試合に出場してリーグ4位の打率・288(9日現在)と打撃好調で、監督推薦で初めてのオールスター出場も決めた。
19年ドラフト2位でロッテ入り。同期入団は1位が佐々木、3位が高部ら主力となっている選手が多い。以前から打撃が評価されていた佐藤は一塁手で起用されることも少なくなかったが、本人は「捕手一本で勝負したい」というこだわりが強い。22年には34試合あった一塁手での出場は、昨年が8試合、今季は6試合にとどまり、「打てる捕手」として結果を出している。
打撃好調の理由について村田打撃コーチは「逆方向(への打球)を意識するようになって右肩が早く開かなくなった。だから、引っ張っても強い打球が飛ぶ。そう考えると、一番変わったのは意識ってことになるかな」と説明。5月28日のヤクルト戦での今季1号も左越えと、プロ入り後初の逆方向への一発だった。本人は「走者がいる場面でヒットが打てていない」と打点が少ないことを課題に挙げる。確かに6月までは57試合で17打点と物足りない数字だが、7月に入って得点圏でも存在を示している。
吉井監督は「バッティングは本当に良くなった」と目を細める一方で、リードに関しては「配球はまだまだ。投手とともに勉強してほしい」と辛口だ。ただ、金沢バッテリーコーチは「成長していると思いますよ」と言い「もちろんセオリーやデータは大事なんだけど、試合に出て、その場でしか感じられないものがある」と強調。「試合に出続けていることで、(佐藤)都志也は感じ方も鋭くなっているし、感じたことをリードに生かせるようになってきた」と成長を認めた。
開幕当初は田村との併用だったが、田村が右脇腹痛で離脱中。5月19日から14試合連続で先発マスクをかぶった。田村の復帰後も以前より出場比率は高くなり、正捕手の座をつかみつつある。9日までの試合で佐藤が先発マスクをかぶると29勝22敗4分け。佐藤がチームに不可欠な存在となっている。(ロッテ担当・大内 辰祐)
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