スペイン代表16歳ヤマル「夢が叶った」 大会最年少弾でMOM選出に喜び「誕生日をドイツで祝える」

＜欧州選手権　スペイン・フランス＞試合後、MOMに選出され喜ぶスペイン代表ヤマル（AP）

　◇欧州選手権準決勝　スペイン2―1フランス（2024年7月9日　ミュンヘン）

　サッカーの24年欧州選手権（EURO）ドイツ大会は9日、唯一の開幕5連勝を飾ったスペインが準決勝でフランスに2―1と逆転勝ち。欧州選手権初の同一大会6連勝を飾り、優勝した12年以来3大会ぶりの決勝進出。0―1とリードを許した前半21分、FWラミネ・ヤマル(バルセロナ)が「16歳362日」と大会最年少得点記録を大幅に更新する値千金の同点ゴールを決めるなど活躍し、この試合のマン・オブ・ザ・マッチ（MOM）に選出された。

　ヤマルは試合後「決勝に進出できたのは本当に特別なことです。チームを助ける必要があり、今日はそれをやろうとしました。試合終了のホイッスルが鳴った後は本当に嬉しかったです。（EURO得点するという）夢が叶ったんです」と喜びを爆発。

　逆転勝利のきっかけとなった“歴史的な”同点ゴールについては「シュートはゴール上隅を狙っていたので、純粋に高揚感を覚えました。何が起こっているのかあまり考えないようにしています。ただ楽しんで、チームに貢献したいだけです。すべての試合に勝つためにここに来たので、これで土曜日にドイツでチームメート全員と（僕の）17歳の誕生日を祝うことができます」とコメント。14日の決勝戦前日となる13日に迎える自身の誕生日をスペイン代表イレブンと一緒に過ごせることを喜んだ。

　決勝戦に向けては「決勝戦に進めば、最高の選手たちと戦わなければなりません。誰が相手になるか、待って見届けます。決勝に進出できたことはうれしいが、まだ一番大事なこと、つまり優勝したわけではない。今日の試合でも難しい場面があった。誰もこんなに早く（前半9分に）失点するとは思っていなかった」と話した。