スペイン代表オルモ 鮮やか“美技”から逆転弾!指揮官も絶賛「彼こそが私たちの旗手」

＜欧州選手権　スペイン・フランス＞前半、華麗なボールコントロールからゴールを決めたスペイン代表オルモ（右）（ロイター）

　◇欧州選手権準決勝　スペイン2―1フランス（2024年7月9日　ミュンヘン）

　サッカーの24年欧州選手権（EURO）ドイツ大会は9日、唯一の開幕5連勝を飾ったスペインが準決勝でフランスに2―1と逆転勝ち。欧州選手権初の同一大会6連勝を飾り、優勝した12年以来3大会ぶりの決勝進出。1―1の前半25分、FWダニ・オルモ（26＝ライプチヒ）が3戦連発となる逆転ゴールを決め喜びを爆発させた。

　オルモは準々決勝ドイツ戦で負傷し欠場となったMFペドリに代わり、3試合ぶりの先発出場。1―1と同点に追いついた直後の前半25分、右サイドからのクロスのこぼれ球を拾って2タッチで相手選手を置き去りする華麗な美技を披露。そのままゴール目前で右足を振り抜き逆転弾を決めた。

　試合後、オルモは「今、我々は優勝に近づいています。あと一歩です。我々は素晴らしいチームで、目標を達成するために一生懸命努力してきました。何よりも、我々はこの決勝戦に出場するに値します。この日も素晴らしい試合をしました。対戦相手がイングランドでもオランダでも構いません」と喜びを爆発させた。

　デラフエンテ監督はオルモの活躍ぶりについて「ダニが何ができるかはわかっていました。怪我を克服し、必要なリズムを取り戻すのに時間が必要だっただけです。ピッチ上でチームにもたらしたものに対して、私はダニに感謝しています。彼こそが今、私たちの“旗手”です」と称賛。さらに「ピッチ上で26人の天才たちを率いることができて感謝しています。私は存在感と将来性にあふれた非常に若いスペイン代表チームを持てて幸運です」と喜んだ。