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市尼崎 背番号「1」の滝本がマウンドへ立った意味「最後は笑って終われる夏に…」

スポニチアネックス / 2024年7月11日 6時33分

<市尼崎・東灘>9回二死から5番手で登板した市尼崎・滝本(撮影・中辻 颯太)

 ◇第106回全国高校野球選手権兵庫大会2回戦 市尼崎6ー2東灘(2024年7月10日 姫路ウインク)

 市尼崎は、同校OBでパリ五輪陸上男子やり投げ日本代表のディーン元気ばりの「一投入魂」で初戦を突破した。

 6―2の9回2死無走者で背番号1の滝本陽呂(ひろ=3年)が救援。先頭に四球も、続く打者を空振り三振に仕留め、「みんなが投げる舞台をつくってくれた。思い切って投げようと思った」と感慨に浸った。

 今年3月に右肘を疲労骨折し、投球練習を再開したのは夏初戦の3日前だった。この日はベンチ入りした3年生投手3人が試合をつくり、4番手で控えていたエースにバトンをつないだ。

 「投げられていなかったのに背番号1をいただいた。メンバーに入れなかった選手の思いを背負い、結果で示したかった。完全燃焼し、最後は笑って終われる夏にしたいです」と滝本。恩返しの夏を思い描いた。

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