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超進学校に現れた140キロ「師弟」コンビ 姫路西が佐野、渡辺の力投で進撃

スポニチアネックス / 2024年7月11日 6時33分

<神戸高専・姫路西>8回コールドで勝利した姫路西ナイン(撮影・中辻 颯太)

 ◇第106回全国高校野球選手権兵庫大会2回戦 姫路西7ー0神戸高専(2024年7月10日 姫路ウインク)

 兵庫大会では、1878年創立の伝統校・姫路西が神戸市高専を7―0の8回コールドで下し、3回戦進出。県内屈指の進学校に現れた「最速140キロ超コンビ」が投打で躍動し、旋風を予感させる夏1勝を挙げた。

 超進学校のユニホームに身を包んだ本格派右腕が光った。それも2人だ。姫路西の先発投手として5回2安打無失点に抑えた背番号5の佐野達哉(2年)は最速142キロ右腕。そして2番手として6回1イニングを3者連続三振に抑えたエースの渡辺照英(3年)も最速145キロを誇る。秀才軍団に現れた「140キロ超コンビ」がそろって速球で観客を驚かせ、渡辺は「(今日は)いつも通りです」と照れ笑いした。

 今春、東大2人、京大12人の現役合格者を出した県内屈指の進学校が、第1シードとして迎えた夏。今春の県大会では渡辺が、市尼崎戦で17奪三振1失点完投勝利を挙げるなどシード権奪取の立役者となった。ただ、エース一人だけのワンマンチームではない。2年生で4番を担う佐野もまた、中学時代に県内の複数の強豪私学から勧誘を受けた好選手。「野球だけではなく、勉強もしたかった」と文武両道を実践できる環境を選んだ。

 2人は師弟関係にある。先輩の背番号1奪取を目標に掲げてきた佐野は、今春に最速が140キロを超えた。渡辺は「ええ感じに伸びてますけどね」と認めた上で相手の対抗心を刺激する。「1番を獲るとか意気込んでましたけど全然余裕でした。今日も、もっといい投球をしてほしかったです」。打っては、ともに3安打。夏初戦でも競い合うかのように互いに結果を残した。

 渡辺は県内屈指の好投手ながら高校で野球を辞めることも考えている。「いけるところまで勝ちたいです」。成長を後押ししてくれた後輩と力を合わせ、戦国兵庫を面白くする。 (河合 洋介)

 ◇渡辺 照英(わたなべ・しょうえい)2006年(平18)6月9日生まれ、兵庫県姫路市出身の18歳。小1から白浜イーグルスで野球を始めて投手などを務め、小4から飾磨インパルスに所属。灘中では軟式野球部に所属。姫路西で1年夏に背番号11でベンチ入りし、1年秋から背番号1。1メートル75、70キロ。右投げ右打ち。

 ◇佐野 達哉(さの・たつや)2008年(平20)1月2日生まれ、兵庫県姫路市出身の16歳。小4から城西ブルーサンダースで野球を始めて遊撃手。琴陵中では軟式野球部に所属して投手と三塁手。姫路西では1年夏からベンチ入りし、1年秋から背番号5。50メートル走6秒9、遠投110メートル。1メートル79、78キロ。右投げ右打ち。

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