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阪神・大竹 広島に続き、ヤクルトキラーも襲名 通算8戦7勝、しかも無傷 持ち味の制球力&緩急は不変

スポニチアネックス / 2024年7月11日 5時17分

<神・ヤ> ファンの声援に応える阪神・大竹(撮影・大森 寛明)

 ◇セ・リーグ 阪神4ー1ヤクルト(2024年7月10日 甲子園)

 阪神・大竹がまたツバメ斬りをした。6回1失点で、今季6勝中3勝をヤクルト戦でマーク。ソフトバンク時代を含め通算8戦7勝とした。同10戦8勝の広島に並ぶ無双ぶり。湿度91%の不快な条件でも、持ち味の制球力と自在の緩急は不変だった。

 「僕は適当が大事だと思っている。100球近く投げるのに、全部真面目に投げたら、体力が持たないですから、頭が。めちゃくちゃ神経を使って投げるのは、試合の中で10球あるかないかくらいじゃないですか」

 5回1死では、北村拓を74キロのスローボールで中飛。1点勝ち越した6回1死一塁は、初回に先制打を浴びた村上を二ゴロ併殺に打ち取った。その裏に味方が2点を追加し、大勢が決した。

 投手コーチ泣かせの投手だと評判だ。安藤コーチは「ブルペンのボールを見ても、調子がいいのか悪いのか、ちょっと判別しにくいタイプ」とこぼす。左腕が試合前に力を入れて投げることは少ない。制球もアバウト。ブルペンだけでなく、試合のイニング間の投球練習も、フワッと投げる。つかみどころがないルーティンを続ける理由をこう説明した。

 「ブルペンのボールが良かったら試合で調子がいいとか、投球練習でいい感じで投げられたら、その回にスムーズに入れるとかよく聞きますけど、逆のことはよくあるし、関係ない可能性もある。それなら、力を入れるのがもったいない」

 重視するのは、打者との対戦で、いかに力を発揮できるか。そのために「メンタルをいかに試合から切り離せるか」に腐心し、「適当」と称する脱力の投球練習をする。試合中でもオンオフをうまく使い分け、好結果につなげている。

 「勝ちはしたけど、個人的には一番悔しい試合。あそこで代わってしまうのは采配どうこうでなく、自分自身がまだまだだと思う」

 余力十分の83球での降板を残念がった。この向上心が大竹をさらに強くする。(倉世古 洋平)

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