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ソフトバンク・大山 3回零封で先発の好機つかんだ! 倉野投手コーチ「先発させてみたいと思わせる投球」

スポニチアネックス / 2024年7月11日 5時3分

<オ・ソ>3回から登板し、好投したソフトバンク・大山(撮影・長嶋 久樹)

 ◇パ・リーグ ソフトバンク3ー4オリックス(2024年7月10日 京セラD)

 ソフトバンクの大山凌投手(22)が10日、オリックス戦で3回を1安打無失点と好投し、先発のチャンスをつかんだ。先発・東浜巨投手(34)が2回2失点で降板。3回にいきなり訪れた出番だったが、冷静に投げ抜いた。首脳陣は東浜のファームでの再調整、大山を先発で起用する方針を固めた。チームは3―4で逆転サヨナラ負け。今カード2戦全敗で、7月は2勝5敗と苦しい戦いが続いている。

 ドラフト6位ルーキー右腕の着実なアピールがついに実った。チームは再調整中の守護神・オスナの代役を務める松本裕が9回に1点リードを守れずにサヨナラ負け。今カード2戦2敗となった中で光明となったのは、2番手で好投して先発転向の道を切り開いた大山の好投だった。小久保監督は「(松本裕は)セーブシチュエーションで難しいとこなんでね。大山は良かったですよ。ズルズルといく展開やったけど、よう投げた」と話した。

 先発・東浜が2回4安打2失点で降板し、早い段階で出番が訪れたが、動じることは一切なかった。「2回の守備中から肩をつくりだした。その辺は難しくなかった」。3回に先頭の太田にチェンジアップを中前に運ばれたが、許した安打はこの1本だけ。5回に先頭の大里に四球を与えるも、続く福田は送りバント失敗となる捕邪飛。続く太田を低め直球で二ゴロ併殺で仕留めた。5回まで3イニングを投げて無失点。指揮官は「大山はもう1イニングいっても良かったけどね」と評価した。

 リーグ3連覇中の王者を相手に臆することのなかった強心臓が魅力だ。球種は空振りが取れる最速154キロの直球に加えて、ツーシーム、カーブ、スライダー、カットボール、チェンジアップ、スプリットと多彩。6種類の変化球はどれも勝負球に使える。6月9日のDeNA戦でのプロ初登板から6試合計11イニングを投げ、防御率0・82と安定。倉野投手コーチ兼ヘッドコーディネーターの評価は高かった。「もう(アピールは)十分です。先発をさせてみたいと思わせる投球だった。(先発の)可能性というか、あります」。東浜のファーム再調整を明言し、大山を先発で起用する方針を固めた。

 目標はかつての大エース斉藤和巳4軍監督のような先発投手。欲しいタイトルは沢村賞だ。その挑戦権を得たが大山は冷静だ。「最近の中では思った通りの球は少なかった。味方に助けていただいてのゼロは良かったけど。また自分の球を投げ続けていくだけ」と話した。 (井上 満夫)

 ◇大山 凌(おおやま・りょう)2002年(平14)3月27日生まれ、栃木県出身の22歳。小学2年から野球を始め、中学は栃木下野リトルシニア、高校は白鴎大足利でプレー。東日本国際大に進み、南東北大学リーグでは計29試合登板で通算13勝2敗。22年春に最多勝(4勝)、投手部門のベストナインに輝く。23年春に最優秀投手賞、2度目のベストナインに選ばれた。1メートル79、77キロ。右投げ右打ち。

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