オリックス 集中攻撃でサヨナラ呼んだ 宗の押し出し死球から頓宮V犠飛「みんなでつなげた」

＜オ・ソ＞9回、サヨナラ打のオリックス・頓宮（左）を祝福する中嶋監督（撮影・後藤　正志）

　◇パ・リーグ　オリックス4ー3ソフトバンク（2024年7月10日　京セラD）

　今季5度目のサヨナラ勝ちは、鮮やかな集中攻撃だった。1点を追う9回、先頭のオリックスの西川が粘って中前打すると、続く森は初球を右前打。無死一、二塁でセオリーは送りバントの場面で、紅林は初球にバスターを敢行した。見事に右前に運んで満塁とすると、宗の押し出し死球で同点、最後は頓宮が右犠飛で決めた。

　「もう決めてやろうと。みんなでつなげたので、良かった」

　サヨナラ打は23年5月6日西武戦以来、自身2本目。打率・191と苦しむ中、試合前には中嶋監督や森に助言を受け「助けられました」と感謝した。

　首位のソフトバンクに連勝し、勝率5割復帰を果たした中嶋監督は「1個ずつ。本当に全部いきたい（勝ちたい）ぐらいなんで」と、まだ12・5差でも不屈の姿勢を見せた。