中日・松木平 黒星デビュー「凄く悔しいです」 プロ初登板初先発7回3失点も打線援護なく

＜D・中＞7回を投げ終え立浪監督（左）から声をかけられる中日・松木平（撮影・島崎忠彦）

　◇セ・リーグ　中日0ー3DeNA（2024年7月10日　横浜）

　中日・松木平（まつきひら）はプロ初登板初先発し7回3失点。今季12度目の零敗と打線が援護できずプロ初黒星を喫したが背番号69は躍動した。

　「立浪監督からは、“上出来や”と言ってもらいましたが…先に点を取られてしまい、凄く悔しいです」

　役割は果たした。140キロ台後半の直球は球威があり、カットボール、チェンジアップも効果的だった。次週水曜に試合がないなど日程の都合もあり次回登板は未定だが、立浪監督は「当然チャンスはあげたい」とした。

　大阪・精華から20年育成3位で入団。今季は2軍9勝3敗、防御率1・84で8日に支配下登録を勝ち取った。幼少期に母を亡くし、祖父母に育てられた苦労人。「母には“負けちゃったけど、これからもっと頑張る”と伝えたい」。この敗戦を飛躍の糧とする。