前日9失点のミラーがマイナー降格 6月16日以降ド軍先発ローテの防御率5・67はナ・リーグワースト

＜フィリーズ・ドジャース＞ドジャース・先発ミラーは4回、ストットにソロを浴び苦い表情（AP）

　ドジャースは前日9日（日本時間10日）の試合で4回10安打9失点と乱れたボビー・ミラー投手（25）をマイナーに降格させた。複数の米メディアが報じた。

　ミラーは昨季11勝4敗と2桁勝利を記録し、ポストシーズンゲームでも先発。球団はミラーを将来のローテーションの中核投手と見ているが、今季の成績は1勝2敗、防御率8.07。右肩の炎症で数カ月間欠場した後、復帰しても結果は改善されず、この2試合では球速も低下していた。

　デーブ・ロバーツ監督とミラー本人は肩が問題なのではなく、メカニクスに問題があると指摘している。ミラーはすぐにマイナー球団に合流するのではなく、信頼するドジャースのピッチングディレクター、ロブ・ヒルに会い、メカニックの調整に当たる。

　ロバーツ監督は「降板させるとき、彼が自分自身に重圧とストレスをかけているのが見て取れた。だからこの環境から彼を離すことが有益。リセットされ、再充電すれば、私たちが知っている彼の投球ができるようになる」と話す。ドジャースは代わりにリリーフ投手のリッキー・バナスコを昇格させた。

　ミラーの復帰時期については期限を設けていない。ロバーツ監督は「どれくらい時間がかかるかは分からない。ここに戻ることに焦点を当てず、調子を取り戻すことに集中させる」と話した。ドジャースは山本由伸が負傷者リスト入りした後の6月16日以来、先発ローテーションの防御率は5・67。この期間ではナ・リーグ15球団で最低の数字となっている。