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歌ネタ王「メンバー」 NSCドロップアウトしたコンビがNGKでメイン!「想像さえしなかった場所」

スポニチアネックス / 2024年7月11日 15時18分

メンバーの山口提樹(左)と潮圭太

 歌ネタ漫才で人気を集めるコンビ「メンバー」が24日に大阪・なんばグランド花月(NGK)で公演「メンバーベストネタLIVE『PLAYLIST』~メンバーがやりたいネタと見たいネタ~」を開き、メインアクトを務める。お笑いの殿堂は2人にとって「夢というか、あの舞台に立つということは想像さえしていなかった」場所。「歌ネタ王決定戦」で一躍大ブレイクした異色の漫才コンビがNGKで渾身の歌ネタを奏でる。

 「メンバー」が「歌ネタ王決定戦」に出場したのは2018年。ボケ担当の山口提樹(37)がメガヒット映画「アナと雪の女王」からヒントを得て、「出囃子が終わらない漫才」をテーマにネタを思いついた。当時はまったくの無名で完全にノーマークの存在だったが、そこで披露されたのが伝説のネタ「俺の顔を見ろ」。審査員を務めた藤井隆と友近が100点をつけ、見事に王者となった。

 ツッコミ担当の潮圭太(37)は「あの大会は書類選考があって、まずは動画でネタを送るんです。実は前年の締め切り直前に出したんですけど、書類選考で落ちてしまったんです」と意外なエピソードを披露。ただ、ネタに手応えを感じていただけに、ボケ担当の山口は「ギリギリやったから見てもらえてないのかもと思って、今度は真っ先に出そうと話し合ったんです。そしたら通過しました。実は30になって売れなかったら、芸人をやめるという親との約束だったので助かりました」と笑顔。もし、落ちた時点であきらめていたらメンバーは解散していた可能性が高かった。

 島根県益田市出身。幼なじみの2人は高校卒業後に芸人を夢見て大阪NSCに入る。しかし、のどかな町で育った2人は都会の誘惑にからみとられ、ネタを作ることもせずパチンコなどの遊びに明け暮れ、半年でNSCを辞めてしまう。大学を卒業するような年齢に差し掛かったころ「このままではあかん」と、もう一度お笑いの世界に戻ることを決意。オーディション系の雑誌を適当に広げて「最初に目に入った事務所の門を叩こう」と決めた。それが現在も所属している吉本興業の広島事務所だった。

 歌ネタの成功で仕事は増えたが、中国地方では舞台の場数も限られる。「お笑いイベントは月に2回するのが精一杯。それ以上すると深刻な赤字になる」という状況。そのうえコロナ禍も重なり、舞台を踏む数は激減した。

 そこで挑戦したのがYouTubeだった。持ち前の歌ネタはYouTubeとの相性が良く、しばしばバズって、今では登録者数が28万を超えた。山口は「実はNSCを辞めてダラダラしていたころ、遊びで動画を撮ったりしてたんです。その経験が生きましたね」と、何が幸いするかわからない。

 NGKでの公演は、メンバーの実績を評価した劇場側からのオファーだった。「本当にぼくらでいいんですか?とスタッフさんに聞き直しました」と口をそろえる2人。NGKにいた頃には想像さえしなかった晴れ舞台。「次は全国ツアーとかもしてみたいですね」と夢は広がっている。

 公演にはジョイマン、ZAZY、トニーフランク、ラニーノーズ、ヨネダ2000が共演。

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