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阪神、今秋ドラフト候補に豊川高・モイセエフをリストアップ 高卒3年目の前川に続く左の逸材打者

スポニチアネックス / 2024年7月12日 5時16分

豊川・モイセエフ

 阪神が今秋ドラフト候補として愛知・豊川高のモイセエフ・ニキータ外野手(17)をリストアップしていることが分かった。ロシア人の両親を持ち、今春の選抜大会では飛距離を抑えた新基準バットで最初の本塁打を記録。同じ左投げ左打ちの外野手で高卒3年目にして1軍戦力に定着した前川右京外野手(21)に続く人材として注目している。 

 愛知・豊川高のモイセエフは、今春選抜大会で2本しか出なかった柵越えを放った1人だ。阿南光との1回戦。今年から導入された反発力を抑えた新基準バットで、右翼席へ放り込んだ。1メートル80、82キロから繰り出すパワーとソフトバンク・柳田に憧れることから、「ネクスト・ギータ」と称される逸材だ。

 阪神は、この左打ちの中堅手を高く評価し、今秋のドラフト候補としてリストアップ。東海地区を担当する筒井和也スカウト(42)は「球を捉えた時の飛距離、打球スピードは他の高校生にはないものがある」と賛辞を惜しまなかった。

 中野、湯浅ら、担当選手に“当たり”が多い目利きの筒井スカウトは、高校通算15本塁打超のスラッガーについて、もう一つの魅力を力説した。

 「まだまだ粗削りだが、非常に勝負強い。公式戦になると、必ず結果を出している印象がある。集中した時に能力がさらに増す。そんな雰囲気がある」

 出場選手トップの打率・571を引っさげて出場した選抜大会で堂々の本塁打。プロ球団スカウトと野球ファンが注目する中でパフォーマンスを発揮できる点に着目し、「そこがプロ向きだと感じさせる」と冷静に分析した。

 今夏の愛知大会は14日に愛知啓成との初戦を迎える。高く評価する球団もあり、ネット裏はスカウト陣でにぎやかになりそうだ。

 近年の阪神は高校生外野手の強打者にアンテナを張っている。米大リーグの年俸高騰と日本投手のレベルアップが要因とみられる外国人打者の不振が目立つ球界事情を踏まえれば、自前での打者育成は必須。19年ドラフト2位の井上を皮切りに21年同4位の前川、22年同3位の井坪と指名・獲得を続けてきた。まいた種が芽を出し、今季飛躍した前川に続く素材の発掘は恒久的な課題だ。

 ロシア人の両親を持ち、日本で生まれ育ったロマン砲。広い甲子園に挑む力を秘めるモイセエフが次代を担う若虎として加われば、虎党の胸を熱くさせるはずだ。

 ◇モイセエフ・ニキータ 2006年(平18)11月29日生まれ、愛知県刈谷市出身の17歳。小1時に阿東パワーズで野球を始め、小4から東海ボーイズ小学部、中学では愛知衣浦リトルシニアに所属。豊川では1年春に背番号13でベンチ入りし、1年秋から背番号8。3年春に甲子園初出場。50メートル走6秒2、遠投95メートル。両親がロシア人で、家では日本語とロシア語の両方を使う。ベンチプレスは最高127・5キロ。1メートル80、82キロ。左投げ左打ち。

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