今夏ノーシードの木更津総合 2投手継投で5回完全で“下剋上”発進

＜木更津総合・京葉＞3回まで力投を見せた木更津総合の先発の飯塚（撮影・佐竹　玲菜）

　◇第106回全国高校野球選手権千葉大会2回戦　木更津総合10－0京葉（2024年7月11日　袖ケ浦市営）

　6年ぶりの夏の甲子園出場を目指す木更津総合が「完全発進」だ。先発した飯塚陽丸（ひまる＝3年）と川端勝利（2年）の両右腕が、5回参考記録ながら完全試合を達成。計12三振を奪い、京葉を寄せ付けなかった。

　「応援の力は自分たちの力の2倍、3倍にも増して後押ししてくれる」

　快投をアシストした捕手の羽根徹平（3年）は、スタンドの吹奏楽部に感謝した。同部は昨年、TBSで放送された人気ドラマ「下剋上球児」に出演し、大迫力の演奏を披露したばかり。部長の浜名未来さんは「少しでも後押しできるよう応援の練習をしてきた」と振り返り、雨風の激しい中、今回は野球部のために熱い音色をささげた。

　夏の甲子園出場7度を誇るが、今夏はノーシードとして聖地を目指す。「先を見据えるのは難しい。まずは目の前の一戦一戦」と五島卓道監督。戦国千葉を勝ち抜く、下克上の夏が幕を開けた。（佐竹　玲菜）