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【高校野球】ノーサイン野球で「当事者性」を重視した福岡大若葉が延長10回タイブレークを制して初16強

スポニチアネックス / 2024年7月12日 16時2分

延長10回タイブレークでサヨナラのホームを踏む福岡大若葉の大井

 ノーサイン野球の福岡大若葉が、延長10回タイブレークで育徳館を破り、創部6年目で初のベスト16を決めた。

 「タイブレークは得意ですからね。ほとんど、負けていない。うきうきしてました。たくましい。普通の高校野球ではないです」と土井誉仁監督(53)は振り返る。

 選手たちに伝えるのは常に「リスクを取れ」という攻めの姿勢。4―4で入った延長10回タイブレーク。打席には背番号1で途中からマウンドに上がった川原悠耶(3年)が、初球にセーフティーバントを仕掛けた。2球目はしっかり送り、処理した投手が三塁へ悪送球。三塁到達した二塁走者が生還し、サヨナラ勝ち。実はすべて選手の自己判断だった。「最初からバントをするより、投手にもプレッシャーがかかる」と川原は胸を張る。

 普段からノーサインだけではなく、スタメンや先発投手も選手たちが話し合って決める。「僕は世界史の授業でも黒板を使わない。野球も与えれば与えるだけ、考えなくなる。与え続けると思考が止まる。子供たちは(勉強でも)受け身がしみついている。だから主体性を通り越した当事者性を1年の頃からたたき込んだ」と指揮官。3回戦でシード校の九州産を撃破した後、10日には福岡市近郊の温泉に選手を連れて行った。疲れを癒やした後、休憩室でミーティングを始めた選手たちを頼もしく見ていたという。

 土井監督は立大時代から母校の生田(神奈川)で学生監督を務めた。生田、山手学院で合計3度の神奈川ベスト16。42歳の時、岐阜県の教員試験に合格し、赴任した加茂でも16強が一度ある。そして「また、私立で野球を教えたい」と身一つで21年に福岡にやってきた。「リスクを取るのは僕の人生そのもの」と笑う。

 試合後、選手たちは準決勝でしか当たらない第2試合の福岡大大濠戦を観戦。3試合連続1点差勝ちでここまで上がってきた「若葉旋風」が、福岡大会を熱くしそうだ。

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