世界4位ロドリゲス 天心戦へ自信「経験は自分の方が上」 バンタム級日本人王者挑戦にも意欲
スポニチアネックス / 2024年7月12日 16時23分
◇プロボクシング54.4キロ契約ノンタイトル戦 那須川天心(帝拳)<10回戦>ジョナサン・ロドリゲス(米国)(2024年7月20日 東京・両国国技館)
WBA世界バンタム級7位の那須川天心(25=帝拳、3勝1KO)のボクシング転向4戦目の相手で、WBA世界同級4位ジョナサン・ロドリゲス(25=米国、17勝7KO2敗1分け)が12日、都内の帝拳ジムで練習を公開した。シャドーとミット打ちを2ラウンドずつ披露。軽快なフットワークも見せながら「自分の右のパンチは強み。いくつかの良いパンチもあるが、それは20日にお見せしたい」と不敵に笑った。
世界挑戦を見据えるロドリゲスにとっても負けられない一戦。23年に11月には元世界王者カリド・ヤファイ(英国)を1回KOで下したが、今年2月のWBA世界バンタム級挑戦者決定戦ではアントニオ・バルガス(米国)に7回TKO負け。再起戦となる那須川戦へ「もちろん連敗は避けたい。負けると思って試合は受けないので次の試合に100%自信を持って臨む」と勝利への自信を口にした。
那須川の過去の試合は全て映像で確認した。「あれはエキシビションマッチだ」と18年大みそかの元5階級制覇王者フロイド・メイウェザー戦以外は全てチェックし「スピードがある強いファイター。総合的に優れている」とした上で「ボクシングの経験は自分の方が上。自分はここに勝利を挙げるためにきた。自分の方からKOしますと言うつもりはないが、最終的に勝っていればいい」と静かに闘志を燃やした。
日本人が主要4団体の王座を占めるバンタム級での世界挑戦も見据え「もちろん(狙う)。ベルトがあるところに行くのは当たり前。日本にあるならば日本に来たい」と那須川戦後の展望を明かした。
一方で視察した那須川陣営の粟生隆寛トレーナーは「向き合った訳ではないが」と言葉を選んだ上で「雰囲気としては勝てるなあ、という感覚が出てきた。僕がタイベルト(ドイツ)と始めて向き合ったときの感覚に似ている」と2010年、WBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチ挑戦時の自身の現役時代を回顧しながら「特別スピードがあるとも感じない。近い距離とヤファイを倒した右を警戒したい」と分析した。
13日にスパーリングを打ち上げる那須川の状態は「ここにきてめっちゃ上がってきた」ことを明かし「何となくのプランはできた。しっかり駆け引きして戦わせたい」と自信を口にした。
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