プロ注目の最速150キロ右腕、佐伯鶴城・狩生聖真 12球団視察の中、5回無失点
スポニチアネックス / 2024年7月13日 5時32分
◇第106回全国高校野球 大分大会2回戦 佐伯鶴城7―0佐伯豊南(2024年7月12日 別大興産)
大分大会は2回戦3試合が行われ、佐伯鶴城は佐伯豊南を7―0の8回コールドで破った。プロ注目の最速150キロ右腕、狩生(かりゅう)聖真投手(3年)が先発で5回2安打無失点、6三振を奪う好投。12球団24人のスカウトが見つめる中で存在感を示した。
1メートル85の長身から躍動感あるフォームで投げ込むボールは力強かった。佐伯鶴城の狩生が夏初戦で5回無失点と好投。この日の最速は145キロで「真っすぐで相手を押せている感じがあった」とうなずいた。
佐伯豊南との佐伯対決。中学のチームメートが相手にいて「気合が入りました」。2回1死から四球で走者を出したが、後続を連続三振に斬るなど、スライダーなども交え計6三振を奪った。三塁を踏ませない好投に「3ボールからしっかり粘れたし、大事な場面で三振が取れた」と手応えを得ていた。
入部当初は野手だったが、広島の森下や西武の源田らを指導した渡辺正雄監督の勧めで1年夏から投手で勝負している。森下の投球時の胸の張りを意識するなど、背中を追いかけている。夏前に調子を落としていたが、指揮官から「甲子園に行くにはおまえの力が必要だ」と熱い言葉をもらって気が引き締まったという。
ネット裏では12球団24人のスカウトが熱視線を送った。4人態勢だったヤクルトの橿渕聡スカウトグループデスクは「ポテンシャルがある。真っすぐの質がいい。自分の特長を存分に出していた」と高く評価。ロッテの榎康弘アマスカウトディレクターは「伸びしろ、将来性が凄い楽しみ。スケールの大きくなるピッチャー」と期待を寄せた。
今夏の目標は「相手を圧倒して大分県でNo・1になること」。28年ぶりの栄冠を手にするべく腕を振る。(杉浦 友樹)
◇狩生 聖真(かりゅう・しょうま)2006年(平18)12月25日生まれ、大分県佐伯市出身の17歳。小2の時に佐伯スラッガーズで野球を始める。中学では昭和中の軟式野球部に所属。佐伯鶴城では1年夏からベンチ入り。1メートル85、72キロ。右投げ右打ち。
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