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左キラーのDHとして奮闘続けるソフトバンク“どん吉田” 小久保監督も打者としてのスマートさを評価

スポニチアネックス / 2024年7月13日 11時26分

5日の楽天戦でプロ初安打を放ったソフトバンク吉田(撮影・岡田 丈靖)

 強打が売りのシブめの捕手“どん吉田”が、左キラーのDHとして奮闘を続けている。ソフトバンクの大卒2年目・吉田賢吾(23)のことだ。桐蔭横浜大から22年ドラフト6位入団。横浜商科大高時代から愛称は「どん」。本人は「なぜか“どん”と言われて。なぜなのか、分かりません」と本人は言うがSNS上では「どんさま」として、定着途上だ。

 推察するに「首領(しゅりょう)」と書いて「どん」と読むパターンのイメージの男に例えられているとみる。頼りがいのある仲間の長、親分、ボスの意味だが、目鼻立ちがはっきりし、日焼けした濃い顔の横浜ッコに、熟語が示す悪い人のイメージは皆無。ただ、観察し続けて気付いたのが人気漫画「静かなるドン」の主人公・近藤静也に顔の雰囲気が似ていることだ。高校時代のチームメートが父親か誰かの漫画を読んで「あ、吉田に似てる」と感じた後に話題にした可能性が高いとみている。ただ、吉田が部活で発する雰囲気に押され、直接伝えずズルズルときたパターンとの読みだ。

 そんな、どん吉田は5日に今季1軍初昇格し同日の楽天戦で「7番・DH」でプロ初スタメン。3打席目に先発・早川から中前に同初安打を放った。12日の日本ハム戦でも「7番・DH」で先発・加藤から2打席目に右前打。先制のホームを踏んだ。少ないチャンスながら、ここまで存在感を示している。

 どん吉田を2軍監督時代から見てきた小久保監督は、打者としてのスマートさを評価している。1メートル81、94キロの屈強な体型で名前は「賢吾」。名は体を表すとは言うが、確かに打席での工夫が、堅実かつ的確なのだ。

 「映像を見て“自分ならこう打つ”と自分の合う引き出しを頭にすぐに入れ、試合で他の打者を見て確認。あとは何の球をケアしないといけないのかを頭の中で整理します。投手に一番、アプローチしやすい選択をしてます」。緻密な準備のもとひと振りにかける。

 「美しい野球」を掲げる小久保ホークス。指揮官は2軍在籍の選手に提出を課した「野球ノート」における文字表現でも「断トツやったね」と、どん吉田の行間に惚れ込んでいた。「常に打席で最高と最悪をイメージする。2ストライクに追い込まれたら最高は求めず、最低なことにならないような動きをする」と吉田は、的確に記し続けたという。

 先発投手が左の際に登場する可能性が高まる、どん吉田は「あんまり、もともと緊張するタイプではない」と頼もしき首領(ドン)ぶりもちらつかせる。「とにかく、小久保監督が本当に使いやすい選手として、あてはまっていけるように。いいピースとなっていけたら」。ちなみに趣味は海釣りと、ボウリングらしい。(記者コラム・井上 満夫)

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