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六角精児 俳優業のきっかけになった大舞台出演「そこに出た時に、お芝居でやっていこうかなと」

スポニチアネックス / 2024年7月13日 18時9分

 俳優の六角精児(62)が、13日放送のTOKYO FM「川島明 そもそもの話」(土曜後5・00)にゲスト出演し、俳優を志したきっかけを語った。

 高校の部活で演劇部に入った六角。「お芝居がやりたいというか、早く(退部して)帰宅部になれるなと思っていた」という、消極的な理由だった。ところが、「コンクールに出る作品にキャスティングされたんです」と意外な展開に。さらに「その部活で、僕の1個上の作、演出の人が優秀な人で、結果的に全国(大会)まで行ったりして、ある意味、話題を振りまいた」という。

 卒業後には、その先輩が立ち上げた劇団に入団。当時の六角は浪人生だったが、「“勉強に支障のないようにしてくれる”と言われたんですよ。実際、僕にせりふなかったですから。第1回の公演は。僕に負担をかけないようにしてくれた」と、受験勉強と両立させながら活動を続けたという。

 しかし、これで芝居への愛が目覚めたわけではなかった。「何でこんなことするんだろうと思ってました。(舞台に)立ったら“いいね”と言われるから立ってた」。現在でもその劇団に在籍したままだといい、「正確に言えば劇団員なんです。俳優というより、劇団員なんです」と打ち明けた。

 「いつかこういうことをやめた上で、卒業してから普通の社会人になるんだと思ってました」。俳優になるつもりもなかったが、「それがやめる機会を失ったというか」と、そのまま芝居を続けていたという。

 大都市の誘惑から、大学からは足が遠のく六角だったが、芝居では一つ、顕著な足跡を残した。「進級できないけど、劇団が少しずつ知られてきて、たとえば紀伊国屋ホールというところがあって、あそこのホールというのは、一つの達成感がある。ステータスが」といい、「そこに出た時に、これもうお芝居でやっていこうかなと思ったんです」。大舞台に立ったことが自信になり、俳優として覚悟を決めたことを明かした。

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