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意外な? 打撃戦で出番のなかった野口の胸中 今、旬な男に、関本賢太郎氏の「成功論」を贈ろう

スポニチアネックス / 2024年7月14日 8時1分

ベンチから試合を見つめる野口(右は富田)(撮影・椎名 航)

 ◇セ・リーグ 阪神8ー10中日(2024年7月13日 バンテリンD)

 【畑野理之 談々畑】阪神はまさか8―10というスコアで中日に敗戦。この両チームでこんな点の取り合いになるなんて予想していなかった。前夜12日(0―3で敗戦)のような投手戦かと思っていたが、表裏で計6度の複数得点イニングがあり、久しぶりに二転三転する展開をみたら正直、楽しかった。

 今、売り出し中の野口恭佑は最後まで出番がなかった。6月28日に初の1軍昇格。7月7日のDeNA戦で5回無死一塁で代打でプロ初安打となる右前打。6回にはプロ初打点となる中犠飛で、最大4点差を逆転するサヨナラ勝ちの流れをつくった。

 9日のヤクルト戦も9回に四球でつなぎ逆転サヨナラを演出。10日の同戦ではプロ初スタメンを果たし適時打を含む2打点で奥川恭伸を攻略した。そんな流れでバンテリンドームに乗り込んできた12日の中日戦でも「6番・右翼」でスタメンだったが、高橋宏斗の前に3打席、沈黙。今もっとも勢いがあって、評価急上昇中の一人だが、この日はベンチスタートで悔しい思いをしていたはずだ。

 敗戦後、ベンチから淡々と出てきた野口のところへ向かった。1打席にも立っていないのに…と、いぶかしんでいたが、その出番がなかったことについて聞いた。申し訳ないと思いつつ…。

 「ずっとスタメンで試合に出るのは目指すところなので。悔しいかと言われれば、そうですね、はい」

 レギュラー奪取には能力、実力はもちろん強運も併せ持っているもの。この話になると、本紙評論家の関本賢太郎氏がよく教えてくれる。「僕らの時代は赤星さんがそうだったんです」。

 赤星氏が1年目の2001年。当初、「1番・中堅」は右打者の上坂太一郎や浜中おさむらと併用だったが、5月19日のヤクルト戦で左腕・山部太のときに初めて先発出場すると降板に追いやる右犠飛。翌20日の同戦で同じく左腕の石井一久から3打数2安打して、もう中堅のポジションを最後までわたさなかった。関本氏は「レギュラーを獲る選手って、一度目のチャンスでそれまでの努力が実り、パパっと獲ってしまうんですよ」とプロ野球界の成功例を何度も見てきたという。

 奥川、高橋宏という右の好投手でも起用されたのは岡田彰布監督からの期待も大きいということ。野口は今がまさに旬の男。勝負どころなんだと思う。

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