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広島・石原プロ初のサヨナラ弾!「うれしくて、はしゃぎすぎました」 今季最多3万1710観衆に応えた

スポニチアネックス / 2024年7月14日 5時3分

<広・ヤ>延長の11回、サヨナラ弾を放った広島・石原(右)が新井監督と抱き合う(撮影・岸 良祐)

 ◇セ・リーグ 広島1ー0ヤクルト(2024年7月13日 マツダ)

 広島・石原貴規捕手(26)が13日のヤクルト戦(マツダ)の延長11回に自身初のサヨナラ本塁打を放ち、チームを2連勝に導いた。先発・大瀬良大地投手(33)は6回2安打無失点と好投し、救援陣も無失点リレーで勝利に貢献。今季最多3万1710人の観衆の期待に応えた新井カープが、1ゲーム差の首位・巨人をピタリ追走する。

 石原は拳を突き上げ、喜びを爆発させた。延長10回の守備から途中出場し、0―0の延長11回に迎えたこの日の初打席。田口が投じた2球目の高めスライダーを仕留めた打球は鮮やかな放物線を描きながら、左翼3階コンコース広告看板に直撃した。大歓声を一身に浴びつつダイヤモンドを一周し、チームメートから手荒い祝福を受け、そして新井監督と熱い抱擁を交わした。

 「決めてやろうとかは全く思っていなかった。振ったら入った感じ。(チームメートたちが)すごく笑顔で待ち受けてくれていたので、僕もうれしくて、はしゃぎすぎました」

 歓喜のウオーターシャワーを浴び、お立ち台では「最高でーす」と絶叫した。5年目で自身初となったサヨナラアーチが、うれしくてたまらなかった。この日は投手陣が無失点リレーで粘りを見せる一方、打線はホームが遠かった。そんな終わりの見えないゼロ行進に、突如として終止符を打ってみせたのだから、まさに値千金の一撃と言えた。新井監督からも「最高。本当に見事な本塁打だった」と賛辞を受け取った。

 指揮官の“予言弾”でもあった。延長11回の攻撃前。一塁側ベンチ内で、新井監督は藤井ヘッドコーチと「こいし(石原)が、田口のスライダーをホームラン打ってくれないかな」と話していたという。直後、その期待が現実のものとなった。この日午前6時起床で兵庫・高砂球場へ次男・颯真(3年)が所属する甲南高の応援に向かい、試合前練習終了後にマツダスタジアム入りした指揮官にとっては、忙しい一日を、最高の形で締めくくってくれた“孝行息子”と言えた。

 会沢、坂倉ら強力なライバルがいる中、今季は出場29試合のうち16試合で先発マスクを務め、攻守で成長を示す。指揮官も「すごく真面目な選手だし、自分で(出場機会を)つかんでいる。打つ方もそうだけど、守る方も素晴らしい」と認める存在だ。休日も球場で汗を流し「日課みたいなもので、行かないと気持ち悪い」と石原。その努力が成果として表れた。

 「最近は打ててなくて、スイングも自分の中でしっくりこない部分があったが、いい形で1本出たので、次につながると思う」

 3日阪神戦以来のHランプをともし、弾みをつけた。若鯉の劇弾が、再浮上への号砲となる。 (長谷川 凡記)

 ◇石原 貴規(いしはら・ともき)1998年(平10)2月3日生まれ、兵庫県出身の26歳。創志学園では甲子園出場なし。天理大では1年秋からリーグ戦に出場し4年春に首位打者。19年ドラフト5位で広島入団。2年目の21年にデビューして60試合で4本塁打、12打点。今季は2年ぶりの1軍出場。1メートル73、85キロ。右投げ右打ち。

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