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阪神・前川 バットを折られてもガムシャラに激走し今季14度目マルチ安打 全打席で出塁し攻撃の起点に

スポニチアネックス / 2024年7月14日 5時18分

<中・神> 9回1死一塁、阪神・大山の右前打で一塁走者・前川は三塁へ進む(撮影・大森 寛明)

 ◇セ・リーグ 阪神8ー10中日(2024年7月13日 バンテリンD)

 12日までの3試合連続3番から、この日は5番起用となった阪神・前川が、4試合ぶりのHランプをともし、今季14度目のマルチ安打をマークした。

 5―5の5回2死無走者で迎えた第3打席では、カウント2―2から左腕・斉藤の外角スライダーに泳がされながらも、なんとかバットの先端に当てて遊撃方向へ。遊撃手・山本の前で不規則にバウンドした打球がグラブをはじき、15打席ぶり安打となる内野安打とした。この幸運な一打が口火となり、打線は一時3点の勝ち越しに成功した。

 2点を追う7回1死の第4打席では、清水の152キロ内角直球にバットを粉砕されたものの、三塁前へのボテボテのゴロで一塁へ激走。内野安打をもぎ取った。2点劣勢の9回1死でも、遊撃前へのゴロで全力疾走し、相手の失策を誘った。1打席目の中飛敵失、2打席目の四球を合わせて、全打席で塁に出て(出塁は3)、攻撃の起点となり続けた。

 試合後は言葉少なに「次の試合、頑張ります」と前を向いた背番号58。ガムシャラにマークしたこのマルチ安打を、復調への足掛かりとする。(石崎 祥平)

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