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碧山 部屋付きの岩友親方が6日に急逝し「悲しい気持ちしかない」 直伝の引き技で2場所ぶり白星発進

スポニチアネックス / 2024年7月14日 16時18分

<大相撲名古屋場所・初日>対馬洋(左)を叩き込んだ碧山(撮影・井垣 忠夫)

 ◇大相撲名古屋場所初日(2024年7月14日 ドルフィンズアリーナ)

 西十両11枚目の碧山(38=春日野部屋)が西十両12枚目の対馬洋(31=境川部屋)をはたき込み、春場所以来2場所ぶりに白星発進した。「(相手を)見ながら当たっていけた」。今年初場所を途中休場した右ヒザの痛みで春場所以降、十両に停滞。連続負け越しは3場所に達するが、「痛みは出てないし、稽古はできるときにはできました」と復調傾向を確認した。

 今月6日に兄弟子でもある、部屋付き親方の元幕内・木村山の岩友親方が42歳の若さで死去した。12年春場所前に当時所属した部屋の師匠・田子ノ浦親方(元幕内・久島海)が急逝したため、春日野部屋へ転属した碧山。以来、よく声を掛けてもらえたと振り返り、この日の白星につながった引き技は「自分の方ではなく、横へ。ケガもしづらくなる」と助言されて現在も実行するという。

 死去した6日、師匠の春日野親方(元関脇・栃乃和歌)から稽古後に報告があり、「悲しい気持ちしかない。その日の稽古のことを覚えてない」とショックを受けた。初参加した巡業の稽古でよく胸を出してもらい、「きょうは軽くしようか?」などと気づかったもらえたことを思い出す。故人に喜んでもらえるよう、「ちょっとでも元気を出して相撲を取れれば」と15日間の戦いを見据えた。

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