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中村靖日さん 芸能界から追悼の声…小川菜摘「唯一無二の役者さん」ケラ氏「彼にしか出せない雰囲気に…」

スポニチアネックス / 2024年7月14日 18時41分

中村靖日さん

 俳優の中村靖日(なかむら・やすひ)さんが10日に急性心不全のため死去した。51歳。大阪府出身。14日、所属事務所が公式X(旧ツイッター)を通じて公表した。通夜、葬儀は近親者のみで執り行ったという。突然の訃報を受け、芸能界から追悼の声が続々と寄せられた。

 劇作家、演出家で音楽家のケラリーノ・サンドロヴィッチ氏(KERA)はXで「中村靖日くんが亡くなった。あまりに突然」と追悼。自身が主宰し作・演出を務める舞台に中村さんが出演したことを振り返り、「ナイロン『世田谷カフカ』に客演。カフカと重なる役を演じてもらった。彼にしか出せない雰囲気に大いに助けられた。その後『8月の家族たち』にも。ご冥福をお祈りします。また会おう」と記した。

 映画監督の犬童一心氏はXで「頼りにして、ずっと一緒に歳をとりながら、再会を繰り返すと思い込んで。すごくお爺さんになって、爺さんになったあなたと撮影したら。きっと楽しかった」と沈痛の思いを記した。

 女優の小川菜摘はブログで「役者仲間から知らせを受け、ただただ驚いています」と衝撃をつづり、「いつもニコニコ穏やかで優しくて、可愛らしくて、皆んなから役のあだ名の“チュンチュン”って撮影以外でも呼ばれてました」と2015年放送のフジテレビ・東海テレビ系ドラマ「別れたら好きな人」での共演を回顧。「中村君の舞台も観に行ったなぁ、、唯一無二の役者さん。近年は中々お会いする事がありませんでしたが、SNSで繋がっていて、活躍されていたのに。残念です、寂しいです」と悼んだ。

 2007年の舞台「犬目線/握り締めて」で共演した女優・原千晶は自身のXで「あまりに突然の事で受け止めきれません」と胸中を明かし、「優しくて軽やかで穏やかで 私は靖日さんが大好きでした。靖日さんのそばに居ると安心するんです。心よりご冥福を申し上げます」とつづった。

 中村さんは独特の存在感を放つ名バイプレーヤーとして活躍。色白で下がった眉尻が印象に残る外見と演技力で、シリアスな役柄からコメディーまでさまざまな役柄を演じ分け、ドラマに映画に引っ張りだこだった。

 NHK連続テレビ小説は「芋たこなんきん」(2007年)、「ゲゲゲの女房」(10年)、「ごちそうさん」(13年)、「エール」(20年)、「舞いあがれ!」(22年)の5作に出演。ほかの出演ドラマはTBS系「闇金ウシジマくん」、フジ「謎解きはディナーのあとで」、TBS「ATARU」など。最近では今年2月に放送したTBS「不適切にもほどがある!」第2話でテレビ局の社内カウンセラー役で登場していた。NHK「サラリーマンNEO」でも07年の「Season2」から11年「Season6」に登場し、お茶の間を笑わせた。

 

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