新十両・生田目が快勝発進 初めての所作を間違えるハプニングも「堂々としている風です（笑）」

藤青雲を押し倒しに破る生田目（撮影・井垣　忠夫）

　◇大相撲名古屋場所初日（2024年7月14日　愛知・ドルフィンズアリーナ）

　新十両の生田目（22＝二子山部屋）が再十両の藤青雲（26＝藤島部屋）を破って白星発進とした。

　立ち合いから突き放して先手を取って前に出ていくと、右おっつけで一度いなして横から崩してさらに攻め立てて押し倒した。場所前の出稽古で浅香山部屋の友綱親方（元関脇・魁聖）から「十両でも通用する」と評価されて自信を深めた得意の突き押しで快勝。「体が動いていた。普段よりリラックスしていた」と好スタートを切った。

　堂々の相撲内容と対照的に、所作を間違える初々しいハプニングも。土俵入りでは降りる位置を間違え、取組時には力水を受ける前に四股を踏むのを忘れてしまった。「堂々としている風です（笑）」と初めての経験に戸惑っていたようだ。

　15日間の戦いも初めての経験。「毎日嗚咽（おえつ）するぐらい集中していたら持たないと思う。先長いんで、あと14番…」と残り14日を見据えた。