古江彩佳のメジャー初制覇に解説・岡本綾子が声詰まらせ…ねぎらいの声掛けに古江も涙

優勝を決め、キャディーと喜ぶ古江（AP）

　◇米女子ゴルフツアー　エビアン選手権最終日（2024年7月14日　フランス　エビアン・リゾートGC＝6527ヤード、パー71）

　最終ラウンドが行われ、1打差2位から出た古江彩佳（24＝富士通）が1イーグル、6バーディ、2ボギーの65で回り、通算19アンダーで逆転してメジャー初制覇を果たした。22年スコットランド・オープン以来の米ツアー通算2勝目。日本勢では1977年に全米女子プロを制した樋口久子、19年の全英女子オープン優勝の渋野日向子、21、24年の全米女子オープンを制した笹生優花に続く4人目のメジャー覇者となった。

　古江は前日の第3Rを3バーディー、2ボギーの70で回り、通算13アンダーの2位と好位置を維持。首位と1打差で最終日に入った。

　この日は2番で2メートル、3番でも1・5メートルにピタリとつけて連続バーディーと幸先よくスタートするも、4番では3パットのボギーで一歩後退。前半はスコアを2つ伸ばして折り返した。

　後半に入り12番でボギーが先行するも、14番から3連続バーディーで首位と1打差に浮上。17番をパーセーブし、ステファニー・キリアクー（オーストラリア）、パティ・タワタナキット（タイ）と3人が17アンダーで並んで最終18番へ。最後はイーグルパットを決めてメジャー初制覇を成し遂げた。

　中継解説を務めたプロゴルファーの岡本綾子はイーグルパットが決まった瞬間「ナイス！」と声を上げ、「うれしくて言葉が出ない」と感無量の様子で声を詰まらせた。

　「3ホール連続バーディーはすごいです。本当に日本のゴルファーたちすごいですね…」と古江を含めた日本人選手の健闘を称えた。

　中継越しに声をかけ「本当におめでとう。今まで優勝しそうでできなかった分、メジャーで勝てるっていうチャンスへ準備をしてたんだと思えばね…いいプレーしたと思います。これからも体に気を付けて頑張って。私もうこれ以上言えない」とねぎらった。レジェンドからの温かい声かけに、古江も涙を流しながら「ありがとうございます」と返した。