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【玉ノ井親方 視点】先手取り攻めた照ノ富士 右使えず弱点露呈した大の里

スポニチアネックス / 2024年7月15日 4時34分

<大相撲名古屋場所・初日>平戸海(右)を寄り切りで破る照ノ富士(撮影・井垣 忠夫)

 ◇大相撲名古屋場所初日(2024年7月14日 ドルフィンズアリーナ)

 2人の注目力士が明暗を分けた。照ノ富士はバタバタしたが、危ない相撲内容ではなかった。先場所に比べれば力強さがあり、何より先手先手で攻めていたのが良かった。右は差せなかったものの、左で抱え込んで我慢して上手を引いて寄り切った。勝負に時間がかかったのは慎重に取っていたから。初日は誰でも体が硬くなる。徐々に調子を上げて序盤を乗り切れれば波に乗れる。ただ怖いのは攻め込まれた時の対応。特に大きな相手に前に出てこられたり、横にいなされた際にどうしのいでいくかが復調のポイントになる。

 大の里は立ち合いで御嶽海に左をブロックされ、得意の右を差せなかった。右を使えないと途端にモロさが出るのが大の里の弱点。今場所は相手も研究してくる。先場所のように簡単には勝たせてもらえないだろう。(元大関・栃東)

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