顎ひげ効果でリベンジ！日本ハム・大海が7勝目 ひげ剃りは「周りの意見も聞きながら…」

＜日・ソ＞力投する先発の伊藤（撮影・高橋　茂夫）

　◇パ・リーグ　日本ハム3―1ソフトバンク（2024年7月14日　エスコン）

　顎に蓄えたひげがワイルドだ。日本ハム・伊藤がひげを伸ばし続けたのには、理由がある。6月29日のソフトバンク戦で自己ワーストの7失点で黒星を喫し、悔しさを忘れないためにその翌日から伸ばし始めた。同じソフトバンクを相手に、快投で雪辱を果たした。

　「リベンジという気持ちもありましたし、ずっとひげをそらずに伸ばしてきたので。やっとそれるのでうれしく思います」

　投げるたびに雄叫びを上げ、一段と気合が入る。6安打を許しながらも、要所を締めた。相手打線のキーマンに挙げた元チームメートの近藤も3打数無安打に抑え、「エスコンであんまり騒がれても困る。良くしてもらっているので、心を鬼にして胸を借りるつもりで投げた」と先輩にも容赦はなかった。

　7回1失点でチームトップの7勝目をマーク。今季5度目のエスコンの開閉式屋根を開けた「ルーフオープンゲーム」で首位・ソフトバンクに連勝し、2カード連続の勝ち越しに導いた。お立ち台ではそると宣言した顎ひげについては、その後の取材で「周りの意見も聞きながら…。嫁さんは似合っていると言っていたので、帰って聞いてみます」と夫人の意見も取り入れるつもり。まだ、ワイルドな伊藤の姿が見られるかもしれない。（田中　健人）