玉川徹氏 吉村府知事“万博出禁発言”に対し発言しなかったワケ「論破するとかしないとか不毛な議論の…」

東京・六本木のテレビ朝日社屋

　元テレビ朝日社員の玉川徹氏が15日、コメンテーターを務める同局「羽鳥慎一モーニングショー」（月～金曜前8・00）に出演。大阪・関西万博への“出禁発言”をめぐり、スタジオ生出演した大阪府の吉村洋文知事から直接謝罪を受けた。

　「EXPO2025」のロゴが入ったポロシャツ姿でスタジオに登場した吉村氏は、玉川氏への万博出禁発言を「僕自身が間違えていたと思います。政治集会という限られた場面であっても、やはり僕自身は万博を進めていく立場で、そういった出禁発言をするというのは間違いだと思うし、これは本当に素直に玉川さんに謝罪をいたします。多くの人に来てもらいたいと思いますし、素晴らしい万博を実現したいと思っていますので、完全に僕の間違いです」と謝罪した。

　これに玉川氏「つつしんで謝罪はお受けいたします」と神妙な表情で答え、「今まで私、一切この件に関して発言してこなかったんですけど、それは私個人が万博に行くとか行かないとかっていう矮小化された議論とかですね、それから最近、論破するとかしないとかね、そういう不毛な議論の土壌に上りたくなかったからずっと発言を控えてきました」と自身のスタンスを説明。そのうえで「今回初めてこうやってお会いして、直接お話をおうかがいする機会なので、とはいえ私個人の問題というよりも、あの発言というものを、いろんな受け取り方をした人がいると思う。そういう人に代わっていくつかお話をうかがいたい」と、吉村氏の万博に対する考えなどを質問した。

　万博開催をめぐり、吉村知事は、3月の大阪維新の会のタウンミーティングで、「今批判するのはいいけど、見たいって言っても、モーニングショーは禁止、玉川徹は禁止と言うたろうかな」など、開催に批判的な玉川氏をけん制。この様子を撮影した動画がSNSで拡散され「言論統制ではないか」「出禁にする権限などあるのか」などと批判する声が上がり、翌4月に吉村氏は「政治集会とはいえ、不適切な発言で、間違っていた」と謝罪していた。