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炎鵬が序ノ口で復帰戦黒星 脊髄損傷から1年2カ月…「感謝しかない」万感の土俵 館内からは大声援

スポニチアネックス / 2024年7月15日 10時34分

<大相撲名古屋場所・第2日>昨年夏場所以来の土俵復帰となった炎鵬(撮影・井垣 忠夫)

 ◇大相撲名古屋場所2日目(2024年7月15日 愛知・ドルフィンズアリーナ)

 元幕内で西序ノ口13枚目の炎鵬(29=伊勢ケ浜部屋)が7場所ぶりに復帰し、元幕内として最も低い地位の西序ノ口13枚目で土俵に上がった。

 取組開始から2番目の朝9時半過ぎ。この時間として異例の400人近い大勢の観客から、幕内で絶大な人気を誇った小兵力士へ大声援が送られた。相手は日大出身で東日本学生体重別135キロ以上級3位の実績を持つ清水海(23=境川部屋)。今場所の序ノ口優勝候補であり、炎鵬自身も「初日勝負ですね」と警戒していた相手だった。

 立ち合い頭と頭でぶつかり合い、押し込んでいくと右からいなされて大きく泳ぎ、相手の右上手出し投げで土俵を割った。「ちょっと高ぶっちゃいましたね。気合入りすぎました」。白星で飾ることはできなかったが、1年2カ月ぶりに本場所の土俵に立つことができ「最高ですね。やっぱり自分の生きがいです」とすがすがしい表情で話した。

 十両だった昨年夏場所で脊髄損傷の重傷を負い、翌名古屋場所から6場所連続全休。入院して最初の2週間は寝たきり状態で、日常生活を取り戻すところから壮絶なリハビリを始めた。8月下旬から土俵で四股を踏めるようになり、10月下旬から一丁押しを再開。さらに12月上旬には実戦稽古を再開した。当初は今年初場所での復帰を目指していたが、命に関わる危険なケガなだけに、慎重な判断で復帰を見送り、満を持して復帰の時を迎えた。

 現役復帰は不可能と言われながらもわずかな可能性を信じ続けてきた。壮絶なリハビリに励んだ日々を思い返すと、目を赤らめながら「言葉はないです…感謝しかないです」と感情を込めた。「今日という日まで自分がやってきたことを、皆さんに見せられたらなと思って」。覚悟を持って土俵に上がった。「ここから一番一番。命懸けと言ったら大げさだけど、明日が最後になるかもしれないので後悔がないように。その気持ちを忘れずにやっていきたい」。脊髄損傷から復帰という角界では前例のない挑戦へ、生まれ変わった炎鵬が確かな一歩を踏み出した。

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