【前田健太と一問一答(3)】ロバーツ監督との会話の内容は?「“アイミスユー”って言われました(笑い)」
スポニチアネックス / 2024年7月15日 11時52分
◇インターリーグ タイガース4―3ドジャース(2024年7月14日 デトロイト)
先発から中継ぎに配置転換されたタイガースの前田健太投手(36)が14日(日本時間15日)、本拠でのドジャース戦に0-3の4回から3番手で救援登板した。大谷翔平投手(30)に内野安打を許したものの、3回2/3を投げて1安打無失点、5奪三振の投球。大谷の打席で今季最速となる94.1マイル(約151.4キロ)もマークした。ドジャース打線を寄せ付けず、2戦連続となるサヨナラ勝ちを呼び込んだ。
前田との一問一答は以下の通り。
――今日の投球はどの時点の原点に戻ったのか?
「いろいろピッチングのフォームとか相談している人がいるのでフォームの感覚が良くなったのもあるんですけど、スライダーとかスプリットとか打たれていたり、三振取れなかったりで、もっと大きくとかもっと落とさないといけないとかで腕を緩めて落としにかかっていた。なかなか三振取れなかったので、映像を見た時に昔はもっとスプリットとか特にストレートの軌道に近かったなと。今は大きく落ちているように見えるんですけど、これじゃ空振りが取れないなと。スピードも85(マイル)以上出した方が三振を取れているボールが映像を見たら多かった。前回は82、83(マイル)のスプリットが多かった。そういう意味では今回は落ちなくてもいいから腕を振ってみようかなと投げたら意外と落差も出ていましたし、感覚も良かった。中継ぎの短いイニングだからスピードが出たという見え方もあるかもしれないですけど、おそらくこの後1イニング、2イニング投げてもスピードは変わらなかったと思う。いい感覚は少しずつ見つかりつつあるかなと思う」
――体が痛いとかではなくて壁にぶつかるのはしんどかった?
「そうですね。どこか痛い方が楽ですからね。言い訳できるんで(笑い)正直、体は元気なので、一番難しいですよね。手術終わった後で問題はないので、なんとかここから良くしていきたいです」
――どういう前半戦だった?
「いいところが少なかった。タイガースに来てからなかなかいいピッチングができていなかったですし、今年は数字的には悪かった。最後いい形で終われましたけど、シーズンはまだまだ続くのでひと区切りはない。続けていけるように結果を残しながらまた先発でいいピッチングができるようにこのまま続けていきたいと思います」
――違う緊張はあった?
「全くなかったですね。ここまで悪かったらやるしかないので、正直変な緊張やプレッシャーはなかったです。逆に今日の登板がドジャースというのは良かったかもしれないですね。気持ちも入りましたし、翔平と対戦できたことで今まででなかった力を出すことができたのでいいきっかけになればいいなと思います」
――今日イニングや球数は何か言われていた?
「事前には言われていないです。3イニング以上は絶対に投げるなと。中継ぎの状況的にどう考えても足りないので。今日休みのピッチャーも何人かいるし、僕が3、4(イニング)投げないと試合成立しないピッチャーの数だったので、3以上は絶対にいくなと思っていた。あまり驚きはなかった。1回、2回で終わる登板ではないと思っていた」
――大谷との対戦は3年ぶりだが、対戦してみて前回との違いは?
「違いは正直1打席なのであまり分からない。僕が前回対戦した時も50本近く(本塁打を)打った時なので、正直良さは変わらない。高いレベルで居続けていて、投げるコースも少ないですし、投げミスしちゃいけないというプレッシャーも感じる。ここ数年は変わらないんじゃないですか?いい意味で変わらない。(長打の)リスクは常につきまとう。シングルOKで投げているピッチャーも多いと思う。中継ぎは特に。僕は三振取りたかったですけど。シングルで抑えて次のバッターを抑えればいいやというピッチャーもたくさんいると思う。それくらいのレベルの選手かなと思う」
――もし大谷を追い込んでいたら?
「コースはキャッチャーが出しますけど、僕はど真ん中めがけて全力で投げてどこかにいけばいいと。マックス出すなら追い込んでコース気にせずに全力で投げたいと思っていた。そしたら98(マイル)くらい出ていたと思う(笑い)その前に打たれちゃった。仕方ないですね。スプリットあそこでボール投げていたら3ボールでしんどくなってくるし、フォアボールは嫌なので。あのヒットは勝負しにいった結果なので」
――悪いボールではなかった。
「あまり落ちなかったので、もうちょっと落ちてほしかったです」
――ロバーツ監督とも長い間話していたが、かけられた言葉は?
「(多くは)言えないですけど、“アイミスユー”って言われました(笑い)」
――これだけ多くの報道陣に囲まれてみて。
「今年最後だと思うので(笑い)存分に話しました」
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