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マリナーズが両投げ両打ち投手をドラ1位指名 左腕152キロ、右腕159キロの剛腕 話す言語は5カ国

スポニチアネックス / 2024年7月15日 12時50分

マリナーズから1巡目指名を受け、マンフレッド・コミッショナー(左)と記念撮影するミシシッピ州立大の両投げ投手サインチェ(AP)

 大リーグ機構は14日(日本時間15日)、テキサス州でドラフト会議1日目を行い、マリナーズがミシシッピ州立大の両投げ投手ジュランジェロ・サインチェ投手(21)を1巡目(全体15番目)で指名した。

 1メートル80センチ、90キロの体格で、打撃でも両打ちのサインチェは左腕で95マイル(約152.8キロ)、右腕で99マイル(約159.3キロ)をマークする剛腕。ミシシッピ州立大では今季90回2/3を投げ、8勝2敗、113奪三振。防御率は3.67だった。

 マリナーズは両投げ投手としての道を進ませる考え。サインチェは特注の6本指グラブを使用し、右打者には右腕、左打者には左腕で投げてきたが、大リーグ公式サイトによると、今季は左打者に対しても頻繁に得意な右腕で投げるようになったという。

 オランダ領キュラソー出身で16歳の時に米フロリダ州マイアミに移住した。最初は左利きだったが、オランダでプロとしてプレーしていた父メカンジェロさんのような選手になるために6歳から右腕でも投げるようになったという。右腕での練習を積み重ね、今では左腕の球速を越えるまでに成長した。高校時代は遊撃としてプレーし、2022年ドラフトでブルワーズから18巡目で指名を受けるも、指名を断ってミシシッピ州立大でプレーしていた。

 指名を受けたサインチェは「光栄なことでとても興奮している。これからも両方で投げます。これからも自分を信じて進みます。2年前に18巡目で指名されました。今日は1巡目でした。だから大学に行くことが自分にとって役立ったと思います」とコメントした。

 マリナーズのアマ担当、スコット・ハンターシニアディレクターは「彼は明らかにユニークなアスリートで、5カ国語を話す。彼は楽しい選手です。彼と話し合って、どのようにアタックしていきたいかを見ていきます。ただし、彼が両方の手を使うということには大きな利点があります」と期待していた。

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