【高校野球】市岡が再出発1勝 昨夏は棄権も皆勤継続、13得点大勝に「出場を続ける使命がある」

＜市岡・茨木工科＞初戦を突破して大声で校歌を歌う市岡の選手（撮影・河合　洋介）

　◇第106回全国高校野球大阪大会2回戦　市岡13―3茨木工科（2024年7月15日　万博）

　市岡が茨木工科を13―3と6回コールド勝利で制して初戦を突破した。

　同校は、夏の地方大会を第1回大会から出場を続ける全国15校のうちの一つ。昨夏は池田との1回戦を体調不良者続出による部員不足で棄権したものの皆勤継続が認められ、今年も「皆勤15校」の一校として夏を迎えた。

　“2年ぶり”の夏初戦は、初回に一挙4点を先制するなど計13得点の猛攻で快勝。主将の谷昊輝（こうき＝3年）は「去年は、先輩と試合もせずに終わったのが悔しかった。そういう部分でも意味のある1勝だったと思います。一つ上の先輩にもいい試合を届けられたと思います」と喜んだ。

　2、3年生の選手は9人のみで、秋季大会は在校生2人を助っ人としてベンチ入りさせてやりくりした。今年は、部員がSNSなどを駆使して選手の勧誘に励み、今年の1年生は選手13人、マネジャー1人が入部。野口諭史監督は「（皆勤15校の）重みをめちゃくちゃ感じています。この伝統があるのは大阪では、うちだけなので。（出場を）続けないといけない使命を持った学校だと思っています」と言葉に力を込めた。