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オリ・古田島が“優勝”をやめた日 プロでも貫く熱血スタイルと本音

スポニチアネックス / 2024年7月16日 7時31分

オリックス・古田島

 オリックスのブルペン陣で今や欠かせぬ存在となったのが、ドラフト6位ルーキーの古田島成龍投手(25)だ。プロ野球タイ記録のデビューから22試合連続無失点を達成するなど、ここまで27試合の登板でチームトップの13ホールド、防御率0・73。特筆すべきは、走者を置いた場面でここまで7試合に登板し、前任投手が残した走者計13人の生還を一度も許していないことだ。

 「やりがいは、めちゃめちゃありますよね。ああいう所で出るのって、自分的にも楽しいっていうかワクワクするんで。打たれても、別に出した監督のせいだぐらいじゃないですけど、開き直って投げられている」。プロ入り前は主に先発。火消しの醍醐味を味わいながら、目の前のマウンドに臨む日々だ。

 気迫全開のマウンドさばき、降板時の雄叫びからファンの間で定着した「#古田島優勝」。野球を始めた時から「自然と出てしまうんですよ」と染みついいてるスタイルだが、野球人生で一度だけやめようとしたことがある。「大学2年の時に、侍ジャパンの合宿に連れて行ってもらったことがあったんですよ。その時にやめた方がいいかな…と」。中央学院大の菅原悦郎監督からも、大リーグの暗黙のルールが書かれた紙を渡されるなど“無言の圧”を受けていたこともあり、代表で格好を付けようとした右腕はポーカーフェースに挑戦したが…。長くは続かなかった。

 「やっぱり、面白くなくなっちゃうんですよ。つまんなくなっちゃう。スカすのはちょっと自分には合ってなかった。自分で自分の機嫌を取るじゃないですけど、そういうのが大事かなと」

 プロでも貫き通す熱血漢の姿勢は、入団後に比嘉や阿部といった社会人出身の先輩からも後押しされてきた。「自分はそこまで球に関しては早くないですし、変化球もすごいのがあるかといったらそうでもないですし、コントロールも別にいいわけではないんで。とりあえずゾーンに強い球を投げ込んで、後はここぞって時にやっぱり負けないように」。そう言いながらも、続けて心に秘めた本音ものぞかせた。

 「正直、プロなのに気持ちで勝つ!って寂しいと思うんですよ。もっと具体的な何か(武器)がないかなと。(気持ちで済ませると)反省材料が少ないじゃないですか」

 持ち前の気迫だけでなく、投球術でも目立つために精進中。「30登板目指してやって、30終わったら35目指して。登板数をどんどん稼げたら」と、ここまで充実の一途をたどる新人右腕の今後にも目が離せない。(記者コラム・阪井 日向)

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