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大阪唯一の「皆勤校」市岡 コールド再出発!昨夏は部員不足で1回戦棄権

スポニチアネックス / 2024年7月16日 6時3分

<市岡・茨木工科>初戦を突破して大声で校歌を歌う市岡の選手(撮影・河合 洋介)

 ◇第106回全国高校野球選手権大阪大会2回戦 市岡13―3茨木工科(2024年7月15日 万博)

 第106回全国高校野球選手権(8月7日開幕、甲子園)の出場校を決める地方大会が15日、各地で開催された。大阪では、市岡が13得点の大勝で3回戦に進んだ。第1回夏の地方大会から出場を続ける大阪唯一の「皆勤校」で昨夏は1回戦を棄権。不戦敗からの再出発を6回コールドの快勝で飾った。

 伝統の3本線が入った帽子をかぶる選手たちが夏の大阪に戻ってきた。第1回夏の地方大会からの出場皆勤校は全国に15校。そのうちの一つである市岡は、昨夏に体調不良による部員不足で1回戦を棄権した。迎えた夏初戦、無念の不戦敗を知るナインが11安打13得点と思う存分躍動し、谷昊輝(こうき=3年)主将は「去年は先輩と試合をできなかったことが悔しかった。意味のある一勝になりました」と喜んだ。

 昨夏は大会に参加登録していたことで皆勤出場の継続が認められた一方、新チーム結成後も連続出場の危機は続いた。部員不足に悩まされていたのだ。現在の2、3年生は9人のみ。秋季大会は在校生2人をベンチ入りさせて乗り切った。

 部員確保へ、頼ったのがインスタグラムだった。野球部の魅力を伝えようと、女子マネジャーを中心に練習の様子や試合結果を発信した。すると「インスタ」をきっかけに複数人が集まるなど新1年生13人が入部。谷主将は「9人で苦しんでやってきたことが伝わったのかなと思います」と胸をなで下ろした。

 同校OBの野口諭史監督は、中学校を訪問するたびに必ず野球部のことも宣伝する。「めちゃくちゃ(皆勤校の)重みを感じている。うちには、大阪唯一の皆勤校として出場を続ける使命があると思っています」。甲子園で夏の選手権大会が初開催された1924年10回大会にも出場した伝統校で、帽子の3本線は「大阪市内で3番目に開校した旧制中学」を示す。野球人口が減ろうとも、これからも「3本線」は途切れない。 (河合 洋介)

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