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DeNA・牧が球団日本人最速300打点到達 4年目、489試合で筒香抜き 13号で301打点に

スポニチアネックス / 2024年7月16日 5時33分

<D・広>4回、2ランを放ちデスターシャする牧(撮影・島崎忠彦)

 ◇セ・リーグ DeNA6―1広島(2024年7月15日 横浜)

 「キッズ STAR☆NIGHT」の本拠地左翼席最前列に、DeNA・牧の一発が吸い込まれた。4―0の4回2死一塁、アドゥワのスライダーを仕留めた。リードを広げる13号2ラン。「感触はギリギリでしたが、入って良かった。子供たちの前で打てて良かった!」と牧はお立ち台で声を張り上げた。

 この一打で通算301打点となり、また節目を一つ越えた。489試合での300打点到達は、507試合だった16年筒香の球団日本人最速記録を更新。4年目での到達は球団初で、長嶋茂雄や清原和博ら歴代レジェンドにも肩を並べ「勝つためには打点が必要。打点にはこだわりたい」と昨季打点王は胸を張る。「ゴウ(筒香)さんみたいな偉大な方より早く達成できうれしい」と汗を拭った。

 この日はイベント企画で、子供たちが試合をつくった。練習中のボール運び、試合中のアナウンス。牧は「子供の頃にこんなことができてうらやましい」と目を細める。長野県中野市で育ち、プロ野球選手との当時の触れ合いは限られた。小学生の時に松坂大輔氏(本紙評論家)とイベントでハイタッチした記憶がかすかに残るだけという。それでも憧れたプロの舞台に、今立っている。子供たちにも「この日が印象に残ってくれれば」と言葉を送った。

 2連勝に導き、下した広島を抜いて2位に浮上。首位巨人にはゲーム差なしに最接近した。「先を見すぎず、僅差でも勝っていけるようにしたい」。混セの行方はまだ見通せないが、一つ一つ打点を積み重ねていくことだけは揺るがない。(大木 穂高)

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