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炎鵬が478日ぶり白星「誰も想像できない未来を作りたい」脊髄損傷から復帰…前例なき挑戦へ大きな一歩

スポニチアネックス / 2024年7月16日 10時57分

<大相撲名古屋場所・第3日>隈乃花を寄り切りで下し、復帰後初勝利を挙げた炎鵬(撮影・井垣 忠夫)

 ◇大相撲名古屋場所3日目(2024年7月16日 愛知・ドルフィンズアリーナ)

 7場所ぶりに復帰した西序ノ口13枚目の元幕内・炎鵬(29=伊勢ケ浜部屋)が隈乃花(18=武隈部屋)を下し、十両だった昨年春場所千秋楽以来478日ぶりの白星を挙げた。

 立ち合い右で張って左差し。右へ回り込んでいく相手についていって危なげなく寄り切った。前相撲に続いての取組開始から3番目。祝日だった2日目よりはやや少なかったが、この時間帯としては極めて多い約300人ほどの観客から大きな拍手と大歓声が送られた。

 昨年夏場所中に脊髄損傷で入院してから1年2カ月。「すぐに手術しないと体が動かなくなる」「手術したら現役復帰は0%」と医師に言われた絶望的な状況から、わずかな可能性を信じて復帰を目指してきた。2日目の復帰戦は日大出身の清水海(23=境川部屋)に敗れ黒星発進。宮城野親方(元横綱・白鵬)ら部屋の親方衆から「硬すぎだよ」と指摘されたという。「そういう言葉が今日の糧になってますね」。478日ぶりの白星を挙げ「やっぱり勝ててうれしい。昨日はできなかったけど今日は一つ良い報告ができる」と安どの表情を浮かべた。

 元幕内力士として最も低い地位の西序ノ口13枚目から始まった奇跡の復活物語。特別な1勝を挙げ「本当に一つ一つの積み重ねだと思うので、ここからが本当の厳しい道のり」と気を引き締めた。脊髄損傷からの競技復帰は、相撲界において前例のない挑戦。だからこそ「自分にしかないチャンス」「人間、無理なことはない」と道なき道を歩んでいる。「自分でもどうなっていくか分からない。自分で切り開いて、誰も想像できないような未来を作りたいですね」。29歳、力士人生の第2章へ大きな一歩を踏み出した。

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