人気業師の宇良は注目の小兵対決で翔猿に押し倒される

＜大相撲名古屋場所・3日目＞翔猿（右）に押し倒された宇良（撮影・井垣　忠夫）

　◇大相撲名古屋場所3日目（2024年7月16日　ドルフィンズアリーナ）

　人気の業師、西前頭4枚目の宇良（32＝木瀬部屋）は東前頭4枚目の翔猿（32＝追手風部屋）に押し倒され、初日からの連勝が2で止まった。

　立ち合いから互いに低い体勢で頭をつけ合うような体勢。いったん土俵際へ後退した宇良が逆襲したものの、再び引いて相手を呼び込んだ。俵伝いに回り込もうとしたところで突きを食らい、踏ん張れなかった。幕内で過去3勝7敗と苦手にしている相手だった。

　ABEMA大相撲中継で解説を務めた元小結・松鳳山の松谷裕也氏は「立ち合いで頭をつけ合う形から宇良は俵に右足をかけるために自分から下がりました。チャンスがあれば攻め返そうと。（宇良が前へ出たところで）中に入りたかったのですが、翔猿が素早く低い体勢をつくっていた。（中に入れなかった）宇良は引いて呼び込んだ。（俵伝いに回り込む際に）相手の腕を取ろうしましたが、翔猿がうまく突き放した。翔猿は下から、下から攻めて、うまかった」と指摘した。