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【玉ノ井親方 視点】先場所までとは別人のような相撲を取っている霧島

スポニチアネックス / 2024年7月16日 20時5分

<大相撲名古屋場所・3日目>右差しで攻め込む豪ノ山(右)に対し、左上手をつかみ右でおっつけながらこらえる霧島(撮影・井垣 忠夫)

 ◇大相撲名古屋場所3日目

 大関返り咲きを狙う霧島が、先場所までとは別人のような相撲を取っている。今場所はまわしにこだわらず、常に攻め続けているのが良い。この日は豪ノ山に土俵際まで押し込まれたが、左でまわしを引いて踏みとどまった。そこから攻め急がず、頭をつけてしっかりと自分の形になってから、最後の投げの打ち合いに勝った。

 首を痛めた影響もあり、ここ2場所は結果を出せなかった。だが今場所の立ち合いの当たりを見ている限り、体の状態は良さそうだ。少しでも不安があったら、どうしてもかばう感じになる。立ち合いで当たった後に前に出たり、まわしを探る動きをしたりしているから問題はなさそうだ。先場所は途中休場しただけに、一つ一つ白星を積み重ねて相撲勘が戻ってくれば、大関復帰の10勝も優勝争いに絡む展開も十分に期待できそうだ。

(元大関・栃東)

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