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巨人・阿部監督 拙攻に苦言「みんなヒーローになりたくねぇのかな」 3度の満塁機に全て無得点

スポニチアネックス / 2024年7月16日 22時4分

<巨・神>試合後、ファンにあいさつする阿部監督 (撮影・西川祐介)

 ◇セ・リーグ 巨人2―1阪神(2024年7月16日 東京D)

 巨人は阪神に競り勝ち、7連勝後の連敗を2でストップ。貯金6として単独首位をキープした。

 だが、試合後の阿部慎之助監督(45)は11残塁の拙攻とミスに渋い表情だった。

 「勝ったんだけど、あんまり気持ち良くない勝ちなんで。うれしいですけど…ね。いろんなミスが出たりとか、やるべきことが全くできてなかったんで。もう一回ね、しっかり締めて、あした頑張りたいなと思います」。

 初回に相手先発右腕・才木から岡本和の適時打と大城卓の適時二塁打で2点を先取した。初回はその後も2死満塁とチャンスが続いたが、門脇が初球の真ん中直球を浅い右飛。3回の1死満塁では門脇が空振り三振に倒れたあとで先発投手の山崎伊も空振り三振して追加点を奪えなかった。

 7回にも2死満塁としたが、岸田が右飛に終わってこの回も無得点。9回には先頭の岡田が四球で出塁するも続く門脇が2球連続で送りバントに失敗し、4球目の高めフォークを見逃して三振。結局“難敵”才木から9安打を放ちながら2得点しか奪えず、11残塁を数えた。

 「なんかベンチから見ていると、みんなヒーローになりたくねぇのかなー、みたいな。チャンスなのに悲壮感しかこっちに伝わってこない」と現役時代に何度もヒーローになってお立ち台に上がってきた阿部監督。

 「よーし!みたいなのが全くない、打てなかったらどうしようみたいな。そっちばっかり見えちゃうんだよね。あんまり言いたくないだけどさ。何が何でも!みたいなのが見えないし。そういう姿を見せてほしいね」と苦言を呈した。

 それでも、勝って反省できるのはプラス材料。「それが幸いだよね。負けてたら、きょう(インタビュー場に)来てないよ」と最後は笑わせていた。

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