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千原台が春に県4強の熊本西を撃破 タイブレークで点の取り合い、4番・山口が最後1イニング踏ん張る

スポニチアネックス / 2024年7月17日 5時32分

<千原台・熊本西>校歌を歌う千原台ナイン(撮影・杉浦 友樹)

 ◇第106回全国高校野球 熊本大会2回戦 千原台9―6熊本西(2024年7月16日 リブワーク藤崎台)

 熊本大会は16日、2回戦6試合が行われた。千原台は春の熊本大会4強の熊本西と対戦し、延長12回タイブレークの末に9―6で勝利した。4番・山口祐昂(3年)が3点を勝ち越した12回に左前適時打を放ち、投手としても最後の守りを無失点に抑え熱戦にピリオドを打った。

 最後は疲れ切った表情だった。3点リードの延長12回の守り。4番手で登板した山口は2死一、三塁を遊直でしのぐと、すぐにグラブを外して膝に両手をついた。3時間を超える熱戦を制し、「めちゃくちゃホッとしたっす。何も考えられないぐらい」と心境を語った。

 1―1の投手戦で延長10回からタイブレークへ。千原台は10回に代打・高木陽斗の3ランで勝ち越したが、その裏に熊本西は2本の適時打などで同点とした。千原台は11回に押し出し四球と代打・荒井政樹(3年)の適時打で再び2点のリードを奪ったが、その裏からマウンドに上がった山口が同点に追いつかれた。

 そして迎えた12回の攻撃。2点を勝ち越すと、打っては4番の山口が三遊間をしぶとく抜ける左前適時打を放ち、リードを3点に広げた。「ストライクが来たら強振しようと思った」。その裏の守りでは130キロ台の直球で押して無失点にしのいだ。

 恩返しができた。山口は熊本県牛深市出身で「県内で勝負したい」と千原台に進んだ。自宅から100キロ以上離れていることから西田尚巳監督の自宅に隣接するアパートで下宿生活を送る。「自分はさぼりがちで怒られてばかり」と頭をかくが、一人で洗濯をするなど少しずつ自立できるようになった実感はある。指揮官は「成長を感じます。最後ヘロヘロになっていたけど頑張りましたね」と目を細めていた。

 3回戦では甲子園常連校の九州学院に挑む。山口は「4番としてチームに貢献できるバッティングをしたい」と腕まくりした。 (杉浦 友樹)

 ▽市立千原台 1957年(昭32)に熊本市立高校商業科として創立。59年に熊本市立商高校に。00年4月から現校名。学科は健康スポーツ探究科、情報ビジネス探究科がある。野球部は84年創部で現在の部員は41人。ハンドボール部、陸上部の活動も盛ん。主な出身者に元オリックス、阪神の相木崇と元ソフトバンクの荒木翔太ら。所在地は熊本県熊本市西区島崎2―37―1。

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