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大阪公立の星、佐野が13得点コールド発進 部員35人全員が両打ち 「考える野球」を徹底

スポニチアネックス / 2024年7月17日 5時32分

<佐野・貝塚>初戦を突破して笑顔で校歌を歌う佐野ナイン(撮影・北條 貴史)

 ◇第106回全国高校野球 大阪大会2回戦 佐野13―0貝塚(2024年7月16日 久宝寺)

 第106回全国高校野球選手権(8月7日開幕、甲子園)の出場校を決める地方大会が16日、各地で開催された。大阪では、佐野が13得点を挙げる5回コールド勝ちで初戦突破。登録選手20人全員が両打ちの異色のチームが2017年以来7年ぶりの夏1勝をつかんだ。

 佐野の7番を務める星は、初回の打席前に考えていた。「左右どっちの打席に入ろうかな…」。すると、直前の6番・松井が打席の途中で右から左打席に移って四球を選んだ。この奇策に動じることもなく冷静に分析した。「左の方が投げづらそうや」。元々は右打ちながら、無死満塁で左打席に入った。

 相手左腕が投じた2球目を見逃しストライクでカウント1―1になると右打席に移動した。「打つのは右の方が自信があるので」。待球策なら左、打つなら右――。結果は中飛に終わったものの、鋭い当たりを飛ばした。さらに3回無死一塁では、右打席に入って三塁へ送りバントを決めた。登板した相手の2投手は、いずれも左腕ながら、松井、星の2人が左右両方の打席に立ち、計13得点に貢献した。

 実は部員35人全員が両打ちなのだ。21年に就任した藤井朋樹監督が「子供の可能性は無限大」と考えて挑戦させている。自身も大学から左打者に転向して打力が向上した成功体験がある。そうして、全選手が両打ちになった21年以降で初となる夏1勝をつかんだ。

 ノーサインを貫くなど「考える野球」を徹底する。だから相手が左腕でも、選手は左右どちらに立つか自由に選んだ。打席を左右に移動する選手を見て、同監督は感慨に浸っていた。「この緊張感の中で自分で考えて動いてくれました」。両打席で打撃練習してきた選手の努力も報われた。 (河合 洋介)

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