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阪神・才木 巨人先発の山崎伊と激アツ投手戦「疲労感的にも全然まだいけた」今季最多タイ9三振奪う力投

スポニチアネックス / 2024年7月17日 5時17分

<巨・神>巨人打線相手に力投する才木(撮影・大森 寛明)

 ◇セ・リーグ 阪神1-2巨人(2024年7月16日 東京D)

 敗れてもなお、凄みを見せつけた。阪神・才木浩人投手(25)は16日の巨人戦でプロ入り後最多の133球を投げ、8回9安打2失点。奮闘は実らずプロ初の完投負けで3敗目を喫した。打線の援護がわずか1点に終わり、キャリアハイの9勝到達は4試合足踏み。今季の巨人戦4試合目で初黒星となり、チームの連勝も2で止まった。それでも、初回に38球と苦しみながら立ち直ってリリーフ陣を休ませた内容は、まさにエースの投球だった。

 マウンドに立ち続けたのは意地だった。8回9安打2失点でプロ初の完投負け。18年8月30日ヤクルト戦での6回2/3、132球を超える自己最多133球。打線の援護に恵まれず、白星からも遠ざかる苦境でも気迫の熱投を演じた。才木の頭の中には“降板”の2文字はなかった。

 「東京ドームで1点差なのでまだ全然チャンスもあるし、初回に自分が2点取られてしまったので、何とかいけるところまでというのはあった」

 決して気持ちを切ることはなかった。初回、先頭の丸に外角の128キロスライダーを中前にはじき返された。続く吉川には8球投じた末に四球を献上。なおも1死一、二塁では岡本和に甘い132キロスライダーを左前に運ばれる先制打を浴びた。続く大城卓にも左翼線への適時二塁打を許した。初回に2点を失う展開にも高卒8年目右腕は「だんだん良くなってきた」と手応え通り2回以降は無失点に抑えた。

 何より簡単にマウンドを降りられない理由があった。プロ入り後初の投げ合いとなった相手先発・山崎伊は同じ兵庫県出身で98年生まれの同学年。試合前時点で防御率は、才木がリーグ2位の1・12、山崎伊がリーグ4位の1・69と上位争いを繰り広げていただけに投げ続けた。

 「疲労感的にも全然まだいけた。向こうも凄く良いピッチャーなので、初回に2点取られたのがしんどい」

 熱投だけでなく今季最多タイ9三振を奪う力投も光った。これで今季の三振数は98個。同じ登板数16の戸郷(92個)を抜いてセ・リーグトップに浮上した。岡田監督も「よく投げたと思う」と大黒柱の働きを称えた。

 この夜は前日15日に、回をまたいで1回1/3を投げた桐敷がベンチを外れ、3連投中の石井は試合前時点で7月は12試合で9試合に登板していただけに起用しづらい状況だった。結果的には東京ドームで18年8月8日以来6年ぶり敗戦。それでもベンチの信頼の証である「完投負け」の意味は、この日に限っては大きい。

 「良くなってきている。火曜日に入ってから勝てていないので、今日みたいな展開をなくしていけるようにやっていきたい」

 前半戦最後の登板を終え、次は23日の球宴(エスコンフィールド)が舞台となる。そして後半戦へ――。虎のエースはまだまだ強くなる。(杉原 瑠夏)

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