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“船橋ダービー”市船の勝ち 怪物2年生・花嶋が2発で最寄り駅同じ「県船」24年ぶり撃破

スポニチアネックス / 2024年7月17日 5時2分

<市船橋・船橋>3回、ソロを放つ市船橋・花嶋(撮影・松永 柊斗)

 ◇第106回全国高校野球選手権千葉大会3回戦 市船橋6-5船橋(2024年7月16日 千葉県総合)

 第106回全国高校野球選手権(8月7日開幕、甲子園)の出場校を決める地方大会は16日、35大会で197試合(継続試合を含む)が行われた。千葉大会では市船橋が船橋に6―5で逆転勝ち。3番・花嶋大和内野手(2年)が、8回の決勝弾を含む2本塁打で4回戦進出に貢献した。来年のドラフト候補にも挙がる元U15日本代表の怪物2年生が、“船橋ダービー”での24年ぶり勝利に導いた。

 叫んだ。接戦に決着をつけた一打に、感情があふれ出た。5―5の8回1死。左中間スタンドに、勝ち越しのソロが弾んだ。花嶋はベンチに戻ると「よっしゃー」と雄叫び。「あまり叫んだりしないのですが、今日は思わず声が出ました。公式戦初本塁打。1試合2本塁打も初めてでうれしいです」と笑顔で流れる汗を拭いた。

 初回に4点を先制された。花嶋が3回2死から公式戦初本塁打となるソロを放つなど、5回までに1点ずつを奪って一度は逆転。だが、8回に追いつかれる苦しい展開だった。それでも、1年春からベンチ入りする2年生が人生初の1試合2発となる決勝弾で勝利に導いた。

 中学3年時にU15日本代表を経験している怪物2年生。今春選抜で優勝に貢献した健大高崎の左腕・佐藤龍月(2年)もチームメートだった。「仲間が甲子園で活躍するのを見て意識が変わった」。素振りは1日最低1000回。スイングに納得できない時は2000回も振った。積み重ねてきた努力が2本塁打につながった。

 絶対に負けられない戦いでもあった。相手の船橋は、同じJR総武線の東船橋駅が最寄りで直線距離約600メートルの“お隣さん”。市船橋が北口、相手は南口を主に利用し、改札を出て左右に分かれるのが普段の朝の光景だ。部員同士もよく駅で見かけ合う“船橋ダービー”。夏の対戦は12年3回戦以来12年ぶりで当時は敗れた。勝利は00年以来24年ぶりで、2勝2敗のタイ。花嶋が「流れると気持ちが上がる。流れを変えてくれる」と言う魔曲「市船ソウル」も逆転勝利を後押しした。

 5年ぶりのノーシードで、22年以来の聖地を目指す夏。「自分たちは常に挑戦者」と花嶋。ご近所の難敵を退け、2年ぶりの頂点へ弾みをつけた。(八田 朝尊)

 ◇花嶋 大和(はなしま・やまと)2007年(平19)9月25日生まれ、千葉市出身の16歳。黒潮少年野球部で野球を始め、中学時代は千葉西シニアに所属。3年時にはU―15日本代表に選出され22年W杯で4強入り。市船橋では1年春からベンチ入り。1メートル78、78キロ。右投げ右打ち。

 ≪偏差値70超名門 終盤追いつくも≫千葉、東葛飾と「千葉公立御三家」と呼ばれ偏差値70を超える名門校の船橋は、1点が届かなかった。それでも初回に4点を先制し、8回に同点とするなど食い下がり「自分たちより力が上の相手に最後まで立ち向かって、自分たちの野球はできた。悔いなく終われた」と安藤晴主将(3年)は振り返った。相手の魔曲「市船ソウル」を時間がある時に音源を再生して聴いて挑み「応援してもらっているように感じることができた。自分は楽しめた」と話した。

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