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日本ハム・池田が待望の今季初勝利 お立ち台を断った理由とは「今日は自分じゃない」

スポニチアネックス / 2024年7月17日 6時2分

<日・楽>10回、小深田を遊ゴロに打ち取り雄叫びをあげる池田(撮影・高橋 茂夫)

 ◇パ・リーグ 日本ハム5-4楽天(2024年7月16日 エスコンF)

 日本ハムの池田隆英投手(29)が、待望の今季初勝利をマークした。

 同点の延長10回から6番手で登板。先頭のフランコを捕ゴロに仕留め、続く山田を空振り三振、最後は小深田を遊ゴロと冷静に3者凡退に封じて、その裏のサヨナラ勝ちを呼び込んだ。今季はキャンプで右肘を痛めて出遅れただけに「素直にうれしいです。いい打者が続くところで、まずは先頭打者を抑えられたのが大きかった」と、表情をゆるめた。

 池田にとっては右肘負傷からの復帰後初勝利。試合後には球団からヒーローインタビューに指名されたが、お立ち台に上がったのはサヨナラ打を放った田宮だけだった。池田は「今日は自分じゃないなと思って」。この日まで、2試合連続無安打と苦しんでいた田宮の姿を見ていた。復活を告げた打のヒーローに譲るのが、池田なりの優しさだった。

 これで今季7試合に登板し1勝0敗、3ホールド。防御率1・35と昨季のチームホールド王の安定感が、チームの上昇を支えている。「今年は離脱していた分、しっかりと体のケアに努めて投げていきたい」と池田は言う。タフさと、優しさを兼ね備えた魂のリリーバーが後半戦のブルペンを支えていく。(清藤 駿太)

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