熱海富士が3場所連続で2大関撃破！「先場所みたいにならないように」今度こそ勝ち越して新三役へ

＜大相撲名古屋場所・第3日＞貴景勝を寄り倒しに破る熱海富士（撮影・井垣　忠夫）

　◇大相撲名古屋場所3日目（2024年7月16日　愛知・ドルフィンズアリーナ）

　西前頭筆頭の熱海富士（21＝伊勢ケ浜部屋）が大関・貴景勝（27＝常盤山部屋）を破って2勝目を挙げた。

　貴景勝の突っ張りからのいなしで泳いだが、左をのぞかせて残すと左へ回り込んで右差し左上手。得意の体勢でつかまえて堂々寄り倒し。「落ち着いて前に出れたのでよかった」と冷静に振り返った。

　序盤戦での2大関撃破はこれで3場所連続。しかも、初日に豊昇龍を破り、2日目に琴桜に敗れて3日目に再び大関を破るというのは、先場所と全く同じ流れだ。「先場所と同じ勝ち星で来ているので、残りは先場所みたいにならないように明日頑張ります」と気を引き締めた。

　先場所は4日目からの5連敗が響き、最後は7勝7敗で迎えた千秋楽に敗れて負け越し。惜しくも新三役昇進に届かなかった。今年初場所から4場所連続で上位総当たりとなる前頭2枚目以内を保っており、実力と安定感は十分。今度こそ勝ち越して、静岡県出身では戦後初となる三役の座をつかみに行く。