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大谷翔平 自画自賛の日本選手初、球宴柵越えアーチ「いいスイングだった」球宴は「いい時間過ごせている」

スポニチアネックス / 2024年7月17日 11時8分

3回の第2打席で右中間席に3ランを放つ大谷翔平(撮影・西尾 大助)

 ◇オールスター・ゲーム ナ・リーグ―ア・リーグ(2024年7月16日 アーリントン)

 ドジャースの大谷翔平投手(30)が16日(日本時間17日)、米テキサス州アーリントンで開催されたオールスター戦でナ・リーグの「2番・DH」で先発出場。4年連続4度目の出場となった球宴の第2打席で球宴初本塁打を放った。球宴で本塁打と打点をマークするのは、球宴8打席目で初となった。日本選手では2007年にマリナーズ・イチロー外野手がランニング本塁打を放っているが、柵越え弾は初となった。

 試合を中継するNHKのインタビューにベンチから応えた大谷は「先制点を取れて良かったなと思います。いいスイングだったと思います。(バットの先だった?)そうですね。でも、いい角度で上がったので。オールスターはなかなか打てていなかったので、1本いいのが打てて良かったなと思いました。普段なかなか話さない選手たちと話せる。去年まではア・リーグだったので、また違うリーグに来て違う選手といい時間を過ごせているかなと思います」と話した。

 大谷が豪快な一発でスター選手揃いのオールスター戦で主役を演じた。0―0で迎えた3回無死一、二塁の第2打席はレッドソックスの右腕ホークとの対戦。2ボールからの3球目のスプリットを捉えると、打球は右翼席へ一直線。打球速度103.7マイル(約166.8マイル)、角度29度で舞い上がった打球は、400フィート(約121.9メートル)地点で弾んだ。ダイヤモンドを一周する際はドジャースでもおなじみのポーズを見せ、笑顔、ベンチに戻るとT・ヘルナンデスからひまわりの種を浴びて祝福を受けた。球宴でのドジャース勢の本塁打は1996年のマイク・ピアザ以来28年ぶりとなった。

 前日の本塁打競争ではT・ヘルナンデスが初出場初優勝を決めており、ドジャース勢が球宴の話題を独占。大谷も第1打席から豪快な一発に期待が集まった。初回1死走者なしで迎えた第1打席は今季9勝を挙げているオリオールズの右腕バーンズとの対戦。フルカウントまで持ち込み、最後は外角カットボールを見極めて一塁へ歩いた。2死後に4番ハーパーの左翼線二塁打で三塁へ進塁した。しかし、5番コントレラスが投ゴロに打ち取られて先制点は奪えなかった。

 エンゼルス時代の昨季はア・リーグの「2番・DH」で出場。初回は空振り三振、4回は四球を選んで交代したが、オフにFAになるとあり、いずれの打席もスタンドから開催地シアトルのマリナーズファンから「Come to Seattle!!(シアトルに来て!!)」の異例の大合唱がこだまする異様な雰囲気に包まれた。これには大谷も「ちょっと複雑な気持ちだったけど…。経験したことがない。聞こえていたけど、打席に集中していた」と心境を明かしていた。

 球宴初出場となった2021年は「1番・DH兼先発投手」として史上初の投打同時出場。打撃では2打数無安打に終わったが、投手としては最速161キロをマークするなど1回無失点に抑えて勝利投手にもなった。翌2022年は「1番・DH」で出場してドジャース・カーショーから球宴初安打となる中前打を放つなど、1安打1四球だった。

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