佐野海舟逮捕報道 鹿島・マインツ両クラブが声明 不同意性交容疑 どうなる4年契約「今後の状況を注視」

佐野海舟

　サッカーの日本代表MFの佐野海舟容疑者（23）と、知人の20代の男2人が東京都内のホテルで女性に性的暴行をしたとして、警視庁本富士署に不同意性交容疑で逮捕されていたことが17日、分かった。報道を受け、前所属の鹿島と今月4日に移籍が発表されたばかりのドイツ1部・マインツの両クラブが声明を発表した。

　佐野容疑者の逮捕容疑は、知人2人と共謀し14日午前4時過ぎ、東京都文京区湯島のホテルで女性に性的暴行をした疑い。署によると、女性が直後に110番。駆け付けた警察官がホテル近くの路上で3人を発見した。任意同行を求めて事情を聴き、14日夜に逮捕した。3人と女性は直前まで一緒に食事をしており、署が経緯を調べている。署は3人の認否を明らかにしていない。

　佐野容疑者は、今月4日に鹿島からマインツへの移籍が発表されたばかり。報道を受け、鹿島は公式サイトを通じ「海舟選手が7月14日（日）に逮捕されたことが一部メディアにて報道されました。同選手につきましては、7月4日（木）付けで1.FSVマインツ05（ドイツ）への完全移籍決定を発表し、既に移籍手続きは完了しておりますが、元所属選手に関する事案であるためクラブとしても大変憂慮しております」とし、「事案の性質上、クラブでは詳細について把握できないため、今後の状況を注視してまいります」と報告した。

　マインツも同日、報道を受け「新加入の佐野海周が母国で逮捕されたという日本のメディアの報道に驚いた」と公式SNSを通じてコメント。「情報が不足しているため、この報道について評価したりコメントしたりすることはまだできません」と語るにとどめたが、「できるだけ迅速かつ包括的にこの問題を明らかにするよう努めている」とした。

　佐野容疑者は町田時代の22年にオーバートレーニング症候群を発症したが、昨季加入した鹿島で国内屈指のボランチに成長。昨年11月に日本代表デビューを果たした。マインツに完全移籍することが正式発表されたばかりで、28年までの4年契約となっている。

　マインツでは21日からトレーニング合流が予定されていたが、ドイツ地元メディアは「合流は実現しそうにない」と報じた。