十両・阿武剋が4連勝!インターハイ決勝で敗れた北の若とプロ初対戦「左上手で振ってくる」対策バッチリ
スポニチアネックス / 2024年7月17日 20時53分
◇大相撲名古屋場所4日目(2024年7月17日 愛知・ドルフィンズアリーナ)
西十両筆頭の阿武剋(24=阿武松部屋)が北の若(23=八角部屋)を下して初日から4連勝とした。
立ち合いから突っ張って北の若に上手を与えず。押し合いの展開から左四つに組み合うと、左差し右前ミツで頭をつけて相手の小手投げに体を寄せていって寄り切った。「相手が引くのを待っていたけど2人とも引かずにずっと押し合ってそこからまわしを取りにいこうと思った。最後は右で絞りながら出た」。理詰めの攻めを冷静に振り返った。
6年前の記憶がよみがえった。同学年の両者は2018年8月の全国高校総体個人戦決勝で対戦。高校横綱を懸けた大一番は、神奈川・旭丘高のチョイジルスレン(阿武剋)が埼玉栄高の斎藤大輔(北の若)に寄り切りで敗れた。「当時はすごく悔しかったです」。その2カ月後、国体の団体戦決勝で対戦し、今度は浴びせ倒しで勝利した。高校横綱を争った2人が、6年の時を経てプロの土俵で初対戦。「左上手で振ってくるので(相手の)左上手を阻止しながら前に攻めようと思った」。高校時代の記憶も、この日の作戦に生きた。
これで2場所連続の初日から4連勝。勝ち越せば新入幕が確実となる番付なだけに周囲の期待は大きいが「まだまだ4日目なので」と淡々としていた。十両の4戦全勝は、阿武剋と西十両4枚目・朝紅龍(25=高砂部屋)の日体大出身2人だけとなった。
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