巨人・阿部監督 攻撃的布陣で連勝「守備は目をつぶるって言ったんで…その分ね、岡本が打ってくれたんで」

＜巨・神＞ナインを出迎える阿部監督（撮影・大森　寛明）

　◇セ・リーグ　巨人4―3阪神（2024年7月17日　東京D）

　巨人が阪神に連勝し、首位をガッチリとキープした。岡本和真内野手（28）が5回に今季15度目の勝利打点となる中堅フェンス直撃の適時二塁打。先発の井上温大投手（23）は4回1/3で84球を投げ3失点と踏ん張れなかったが、中継ぎ陣が得点を許さず逃げ切った。

　主砲・岡本和の一打で勝ち越し、1点差を守護神・大勢が締める。そして5戦ぶりにスタメンに復帰した坂本にも打点がついた。

　昨季王者との連夜のしびれる接戦を制した阿部慎之助監督（45）は「いやもう、うれしいです。もうその一言」と素直な思いを口にした。三塁に坂本、一塁に大城卓、そして今季初めて左翼に岡本和を起用する攻撃的な布陣で臨んだ一戦。指揮官は「守備は目をつぶるって言ったんで…その分ね、岡本が打ってくれたんで…まあ違う景色でたまにはいいかな」と笑顔で試合を振り返った。

　5戦ぶりに先発復帰した坂本に打点が付いたことには「そうですね…まだ、本人が一番もがいている状態ですけどね。まあ何とかああやって仕事はしてくれたんで良かったです。きっかけはHのマークがついて…それが一番の選手にはいい薬になると思うんで、何とか1本打ってほしいなと思います」と坂本の心情を気遣いつつ、打者の先輩として、戦友として、そして監督としてエールを送った。