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同志社香里が春の大阪王者を撃破!! 昨夏まで3年連続初戦敗退校が波乱を起こした!

スポニチアネックス / 2024年7月18日 5時32分

<同志社香里・大院大高>春の王者・大院大高を破り、歓喜の同志社香里ナイン(撮影・北條 貴史)

 ◇第106回全国高校野球 大阪大会2回戦 同志社香里2―1大院大高(2024年7月17日 シティ信金スタ)

 第106回全国高校野球選手権(8月7日開幕、甲子園)の出場校を決める地方大会が17日、各地で開催された。大阪では、同志社香里が大院大高を2―1で破って3回戦に進んだ。2021年から昨夏まで3年連続で初戦敗退だったチームが、今春の大阪大会優勝校から金星を挙げる波乱を起こした。春季大阪大会の優勝校の初戦敗退は、07年の上宮太子以来17年ぶりとなった。

 大阪の夏に激震を走らせたのは、無名の最速144キロ右腕だった。同志社香里の背番号1・北野勇斗(3年)が、優勝候補から8三振を奪う1失点完投勝利で波乱を起こした。「引いたら負け。強気で思い切り勝負する気持ちで投げました」。2―0の8回に3連打で1点差に迫られても動じず、被安打5に抑える快投。奇跡ではなく力でねじ伏せた。

 今夏の港との1回戦に勝利するまで3年連続初戦敗退だった私学が、今年の春季大会で4回戦に進んだ。背景には北野の覚醒があった。2年春から投手に本格転向も、昨秋時点では最速120キロ台止まり。「どうすれば球が速くなるんやろう…と毎日考えました」。投球フォームを一から勉強し、本格的にウエートトレーニングに取り組む肉体改造にも励んだ。すると、ひと冬越えて球速が140キロ台に。水面下で、着々と番狂わせの準備は進んでいった。

 エースの成長で自信をつけたチームは、今夏の組み合わせ抽選会前に「大院大高を引こう」と言い合い、本当に2回戦で当たるクジを引き当てた。さらに降雨延期により、大院大高戦が北野の18歳の誕生日に変わった。大黒徹雄監督は背番号1に言った。「全て出来上がったな」。今秋ドラフト候補に挙がる今坂からは8回先頭で速球で空振り三振を奪った。生まれ変わった直球は話題の逸材にも通用した。

 「みんな(大院大高を)絶対に倒すと思っていた。めちゃくちゃ最高の誕生日になりました」。春に続き、夏の大阪も順当にはいかない気配が漂ってきた。 (河合 洋介)

 ◇北野 勇斗(きたの・ゆうと)2006年(平18)7月17日生まれ、大阪府八尾市出身の18歳。小3から八尾河内ボーイズで野球を始めて三塁手などを務める。高美中では準硬式野球部に所属。同志社香里では1年夏に背番号17でベンチ入りし、2年秋から背番号1。50メートル走6秒7、遠投100メートル。1メートル75、77キロ。右投げ右打ち。

 ≪オリックス・谷口スカウトの長男、諒が金星に貢献≫

 ○…同志社香里の「7番・左翼」で先発出場したオリックス・谷口悦司スカウトの長男・諒(2年)が、3回先頭で右前打を放って金星奪取に貢献した。5回1死二塁では死球を受け、7回の守備で両足をつって途中交代。「食らいついて打ちました」と振り返った。同スカウトは、大院大高の選手の視察も兼ねて球場で勝利を見届け、「視察も重なり見に来られて良かった」と愛息の奮闘に目を細めた。

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